海外で活躍する日本人選手�−韓国編

韓国のプロ野球リーグは1982年にリーグ戦が開始され、現在は1リーグ8チームで構成されている。

韓国はWBCやオリンピックでも常に優勝を争えるほど野球のレベルが高い。

韓国国内の野球人気も、一時はサッカーに押され低迷したが盛り返し高い人気を誇っている。

しかし、日本人選手がメジャーにどんどん流れていくように韓国に行けるかというと、そうもいかない。


まず、韓国は外国人選手枠が1チーム2名しかない。1998年に認められるまで外国人選手はプレーすることができなかった。

外国人選手枠が認められた今でも、前年に活躍したからと言って来期も契約を結べるとは限らない。
例えば、チームが打力不足で野手の獲得に力を入れる方針なら、正クローザーやローテ投手でも自由契約というのはよくある話だ。

それに、韓国リーグで活躍した選手はMLBやNPBの球団に移籍する場合もあり、年俸面では韓国はかなわない。



以上のことを鑑みても、日本人選手が韓国で活躍することはほとんどない。

2009年シーズンに韓国リーグに所属した日本人選手はSKワイバーンズの門倉健投手(中日→近鉄→横浜→巨人)だけだ。


門倉は2008年シーズンオフに出場機会を求めて巨人を自由契約となり、シカゴ・カブスとマイナー契約を結ぶも開幕前に戦力外通告。その後、SKと契約し2009年は先発ローテーションの一角として28試合に登板。8勝4敗1ホールド、防御率5.00の成績を残した。
この年の年俸は約2000万円。日本なら少し活躍した若手選手並だ。


SKの外国人枠もう1人はゲーリー・グローバー投手(ブルージェイズ→ホワイトソックス→エンゼルス→ブルワーズ→巨人→デビルレイズ→タイガース)。グローバーはこの年途中加入ながら先発で9勝を上げてチームのシーズン2位に貢献。年俸は約1700万円。


成績的には、SKが来期新選手を獲得する場合はおそらく門倉が戦力外となるだろう。
それ以外でも門倉の日本球界復帰やMLB再挑戦なら退団となり、韓国球界に日本人選手は1人もいなくなってしまう。

もしかしたら、今年の12球団合同トライアウトの後に韓国のチームと契約する選手が出るかもしれない。

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