マニアックトレード

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    2012年06月25日 16:49 visibility75

昨晩、

横浜DBの藤田一也選手と

東北楽天の内村賢介選手の

交換トレードが発表されました。

 

この時期なので驚いたのと、

ああああ、藤田切っちゃったか、というのと、

交換相手を見て、話聞いた末で、

 

やはりピッチャーじゃないのか、というのがありました。

 

結論から言えば、

藤田がレギュラーを目指すなら、厳しくも良い道が提示されたと思っています。

 

僕は、

「トレードはするならすればいい、

した方が、

チームを考えれば確かに痛いのですが、

個人がより能力を発揮するなら、

時にはほかのチームで(FAは話が別)」という考え方をしていますので、

このトレードそのものについては、ありだと思いました。

 

チーム作りのイロハについて、高田GMの考え方は

昨年末だったか、「Number」誌において確認したうえで、

ベイの前指揮官いわく

「似たような左打者ばかり」

「トレードで自軍がごねるので成立しない」

この話は散々聞いていましたので、

 

まず藤田は置いといて、

 

内村ありきで動いた(と想定される)を考えることとした方が

精神的に楽になる、として考えることにしました。

 

内村という名前は存じておりましたが、

主に二塁手で、昨季31盗塁をしているところに目をつけて、

機動力野球を標榜しているのだから、

ということで、ベイから獲得に動いた、のでしょう。

 

その見返りがベイの選手だったということで。

 

(逆に渡辺直人返還説もありますが、それは仮定の話なので、それも置いておく)

 

内村選手のスペックと、26歳という年齢からして、

若い、きわめて高速の、足の使える選手が、

ベンチにあと1名いると、だいぶ違う、ということでしょうか。

たとえば読売で、試合終盤に鈴木尚広という選手が代走で出てくると

いや~な感じになるのを想像すればよい。

ヤクルトもそういう類の選手がいるし、広島もいる。

だがベイは、チームにそのタイプが「いない」。

若い人で、となると、荒波、梶谷、石川だけで、

森本や渡辺は走らせなくしてしまった上に、

他の選手が走れないので(下園も藤田もそんなに速くない)

 

人体で考えれば、血の巡りが悪い走力、になってしまっているのが、

今の攻撃パターンになる。

だから、ひたすら打つのを待つしかなく、

クラッチで打てる人が限られているので、

足でプレッシャーをかける必要を強めて、

打力のアシストも含めて行おうと。

更に、石川へのハッパかけでもあるのでしょう。守りも含めて。

あとは、世代、年齢から、数年後もにらんでいるのでしょう。

渡辺直人がもうしばらく?数年?いてくださる前提で、

いるうちに、右でも打てる内野手を確実にしておきたいと。

 

これがメリットで、

 

問題は、そんなに似たようなタイプの

小柄で俊足選手ばかり集めてどうするの、というところと、

セカンド前提なのね、というところ。

 

トレードで出してしまうのが藤田というところ自体がデメリットで、

単純に、ショートの人材が手薄になるのと、

チームは、やはり足のある梶谷をショートで選んだか、というのがある。

 

藤田については、

 

前の日記にも書きましたが、

「守りは極めてよいけれど、

 ひたすら打ち続け、3割越えしない限り、

 レギュラーとしては使い難い、

 

 小技の利かない、決して器用ではない選手」

という印象になってしまっており、

二週間ほど前に、

8年目で初めて本拠地お立ち台に立ったということ自体が衝撃であり、

同時に、彼の不遇ぶりをあらわすものでしかありませんでした。

 

とは言いながら、昨年だったか、

藤田のトレードが決まりかかったが、ベイ自体が渋ったため

お流れになった、などという話もあるし、

どこかの偉い大先生が年賀状に「ショートが空いたよ」なんて言ってしまえるほど、

どこであろうと、ショートならスタメンレギュラーで獲れる人材でもあるわけで、

それだけの安定度を誇る内野手なのですが、

 

悪く言えば前の親会社の息がかかる、ばかフロントだったから、

昨年までたぶん現場に口出しして、

ショートに、3年間も「聖域」を設けてしまったこと、

これがすべてです。

この原因で、藤田のスタメンレギュラーが無くなり、

マニアックなファンレベルでの玄人ウケ選手に、立ち位置が変わってしまった、

と言えましょう。

 

このままベイにいても、昔の木村拓也選手張りのユーティリティで、

二塁・三塁・ショートを張る、スーパーサブだろうな、とは思っていました。

 

チームはあくまでも、もっと足を使って得点挙げないと、

そのためには足も必要、に切り替わっているので、

藤田の水準で3割切ってると、使いづらくなるのよね。

だもんで、お立ち台後に凡打が続くと、梶谷使い始めたわけで、

 

ウィキにもありましたが、藤田はグラブさばきの人で、

肩は普通、とあって、実は僕もつい先ごろそれが気になって、

梶谷がシャーッと一塁に送球するのを見ていたら、

基本梶谷でいいよね、ってなってしまったのです。

 

ただ、ベンチにはいてほしい選手で、

 

トレードに於いて、交換相手として提示する選手としては、

藤田はまさに、

トランプの「大富豪」でいうところの「ジョーカー」みたいなもので、

 

しかし、前から書いていますように、

チーム方針や首脳陣、監督の意向、戦術を踏まえると、

藤田や下園レベルの大出血をしない限り、

伸びしろのある、いい選手はお越しいただけません。

 

そうでなくてもいいなら、ここ数年のような、ぬるいトレードでいいのです。

 

もしこれで石川を交換相手とすると、事情はどうあれ、

選手レベルで選ばれた主将をないがしろにするだけなので、

選手と球団との信頼自体が崩れるから(それこそ渡辺直人放出事件でしょう)

できるわけがない。

 

要は、これまでを踏まえれば、この大出血しか術がないというなら、

それを断行できるのは、

外部からの血が、本気で取り組んで、まだ数年かかるところのレベルにいるチームを

もっと引き上げるしかないわけで。

奇しくも楽天さんのおかげで参入に時間を要したこともありますが、

組閣からチーム作り、トレードも、今季は遅れているわけですから、

シーズン中になっても、せざるを得ないのは、やむを得ないだろう。

 

しかしながら、毎年毎年、シーズン中に緊急補強するのは、

やめていただきたいものだ。

が、これは、ドラフトにさかのぼって、

投打問わず、即戦力を獲れなかったことにも起因する。

前の球団スタッフによる、最悪の置き土産でもある。

 

今後、そうならないための、今回のトレードでもあり、

他のネットでも見かけた意見だが、

意欲はともかく、生え抜きで球団愛にあふれた選手でも

現場で使い難い(現場介入していたと考えられる、前のフロントの責任も重い)選手ならば、

能力の発揮しやすそうな他所で、出番を欲していく方が、

技術だけでなく、人間性の成長も含めて、プラスになるだろう。

 

 

 

そんな選手でもトレードで出されてしまうことを目の当たりにすれば、

選手も文句言っている暇があったら、

投げ込みなり特守なり打ち込みなり、

する時間に充てるようになるだろうよ。

少しはピリッとするんじゃないかって。

 

 

あいつと一緒じゃなきゃいや、なんて言っている暇もなくならないと。

 

仲よしクラブ、お友達集団で強くなれるなら、

とっくの昔になっているわけで。

 

藤田がいないことでのデメリットとすれば、

たとえ負け試合でも、守りで魅せてくれる人が居なくなってしまうんだなあ、

ということと、

ピンチの場面で積極的に内野で投手に声かけてくれる人がいなくなるなあと

いうことと、

 

絶妙の応援歌がこれで封印、使われなくなるのかということと

(楽天じゃ、基本が太鼓応援だからなあ)

 

藤田大好きのベイファンは相当おりますので、

一部間違いなく離れる人はいるんだろうなあということと

(オールナンバーレプリカユニフォーム販売のメイン写真は23番だったのに;;)

 

藤田ファンのハマスタ売り子さんはショックだろうなあということか。

謳いながらビール売っていたのにな。今度いたら、聞いてみよう。

 

かく言う私も、昨季までのサマーレプリカに23番はありますので、

残念ではあります。

 

ありますが、

 

♪進め~行けよ迷わず

 

でないと、彼の人生はこれからも続くわけですので。

 

ま、お子さんもいるわけですから、生活面で落ち着くことを考えたら、

このタイミングのトレードは、業務上、影響しないわけがないなと

想像が付きますが、

 

藤田一也選手の健闘を心より祈るばかりです。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

そして、内村賢介のお越しを、ただただ歓迎いたします。

 

 

 

 

 

そう言わなくっちゃ、両名にとって、残酷ですから。

 

 

うむ。切り替える。

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