真夏の夜の夢

本日より、日記を再開することにします。

コメント、感想など、ありがとうございました。

心より御礼申し上げます。

私的なことなのでぼかしますが、身内というのは父の兄です。

特別に深いつながりがあるかというと、そういうわけではありません。

ただ、この日記に特化すれば、

現在の私がベイスターズに入れ込む原点は、

横浜スタジアム開業年に、父の兄が当時勤務していた会社が

横浜スタジアムの年間指定席を保持していたためで、

夏休みに「チケットがあるから」ということで連れて行っていただいた

横浜大洋ー中日戦にあるためです。

以来、長らく読売ファンでありながら、どこかに横浜大洋を気にしていた部分が、

自分の体調不良をきっかけに再燃し、

小池サヨナラ弾の生での目撃と、読売のFA補強戦略にうんざりしたことなどで、

２００７年以降、２年くらいかけて、ベイスターズに転じていったのは事実なのです。

幾度となく振り返っても、横浜ファンのきっかけは父の兄がつくってくれたものでした。

葬儀も終わり、今日で初七日ということなので、

とりあえず日記に戻ることにしたのですが、

日曜日、手に入れていたチケットで、遅ればせながら到着したハマスタは

豪雨豪雨豪雨でした。

で、偶然ですが、昨日について手に入れていた席に限っては

当時、初めて行ったハマスタの席より多少上の方になりますが、

角度的にはあの年間指定があった場所に近い、一塁側のSSでしたので、

偶然以外の何ものでもないにしても、不思議な感じがしました。

１時間２０分越えの遅延開催にしても、

帰宅後、悪天候でスカパー！の同時録画が途中で消えていたことにしても、

だからこその現地観戦の意味合いが深く深く感じられました。

そして昨日の観客席は、

少し遅れてきたベイスターズファンとしても恐ろしいもので、

レフトポール際一角のヤクルト応援ゾーン以外、

ベイブルー一色どころか、

ハマスタの構造が最大限に生きた、それはこの８年間では体感したことのない

迫力でして、

恐らくや、古くからのファンの方が語る

９８年優勝時期の声援の凄さに近いものがあったのではないかと、

平素持ち歩くデジカメに、得点時の万歳を動画で残したのは初めてで、

すげえっ！と感激してしまったほどでした。

閑古鳥と心底から小ばかにされ続けた、長い長い地獄の日々が、

ようやく、崖の一番上に、両手をかけ、

日の光をその目に拝めそうなところまで、

戻してきました。

『プロ野球１２球団のファンクラブに１０年間入ってみた』

という本の言葉をお借りするならば、

球団営業面での、

＞ベイスターズはじめとした関東圏の読売以外のチームと、オリックスにみられる

＞「涙ぐましい努力」

こそが、

３年目にして、奇跡的に、

夏の球団イベントゲームにて、

一体感を持って、ひとつの結果を出し、

かつ、目指すべき次の道すじが、垣間見えた、ということではないでしょうか。

初戦の大敗後のみしかスターナイトというイベントができなかったことなど、

その辺がベイスターズっぽい反省点なのですが、

３塁側までの手拍子含めた応援に、われながらむしろ圧倒されたくらいですから。

ただ、嬉しかったです。

選手もこれまでにない興奮があったでしょうし、

我々観客も一挙手一投足に注視しつづけていましたから、

風に流されたバレンティンの中越えフライを取れなかった桑原に残念がり、

ブランコのゴロ後逸をバックアップして高崎との連携にてアウトにした石川のプレイに

拍手を送り（石川はこの３連戦、アドレナリンがばくばくに出まくっていましたな）

珍しい山崎のゴロエラーに庇う声も出つつ、その後のショートゴロのたびに

みんなで祈り、

小川投手のライトへの大飛球をフェンス激突しつつ捕球した梶谷の無事を祈り、

多村が本塁打の後でクロマティばりにライトスタンドと共に万歳三唱する姿が嬉しくて、

ヒロインの高崎に感謝し、

この３連戦の苦闘をこらえ続けて初ヒロインまでこぎつけた黒羽根を

昨日については心底褒めてあげたくなったのです。

映像記録としては荒天で映像受信が途絶えた時点から残らず、

プロ野球ニュースのダイジェストで残すしかなくなりましたが、

だからこそ生の現地観戦はこの上なくありがたいことで、

同時にとても大事なことでと気づかされたのでありました。

勝つとか負けるとか以前の問題として。

結果的に、亡くなった父の兄が教え諭してくれたことかもしれないな、と

勝手に思っています。

ですからこそ、記憶に残る、大事な真夏の夜の夢となる、一戦でありました。

８・１０　　ｖｓ東京ヤクルト　　ハマスタ　　○６－３　　○高崎　S三上　ｖ黒羽根

　　殊　黒羽根　　敢　高崎　　技　多村・三上