無敵艦隊はいつも無敵じゃないんだよなぁ(^_^;)

　さすが決勝トーナメントだけあって、一撃必殺のシュートの撃ち合いで、致命傷を食らえばハイさようならの緊張感がたまらんね〜。スペイン先制で「おやぁ」って思ったけど…手負いのフランス、余力を残していましたな。前の試合でふかしまくってたリベリーが当たった日。ふむふむ。人生当たりハズレがある。

　欧州予選でPOに回るほど低空飛行で不時着寸前本選に滑り込んだ無敵艦隊は、やっぱり無敵じゃないまま沈みましたね。予選リーグの勝ちっぷりで「おお」とか思ったファンは多々いるでしょうが、オールドファンは誰も信じちゃいませんぜってなもんだ(^_^;)。

　ま、お相手のフランスも滅び行く第３王朝のファラオのように、最後の輝きを放つ王道サッカーでがっぷり四つ。堂々打ち合って個人の力が凌駕したフランスが、組織に頼ったスペインを屠ったのは、やっぱしサッカーってのは狩猟民族の嗜みとでもいいましょうか、隙を見せた方が倒され食われるスキルの積み重ねの披露の場なんですな。中世の騎士道にも似た剣士＝ジョカトーレ（イタリア語か(^_^;)同士の撃ち合い＝剣戟シーン満載の決戦場。正面から打ち据えたフランスが技巧派の業師をまっ二つに…。

　表向きは聞こえてこなかったスペイン内部の不協和音は今回はどうだったんでしょうか。リーガ以外から代表入りした若手が育ちつつあるスペイン代表。修行を積んだ今大会を経て2010年南ア大会で花開く予感も漂わせつつ、散った今大会。滅び行くフランスの最期の香りを楽しむ大会でもあり、お楽しみはまだこれから…(^O^)。修行僧にも見えてきたジダン。まだまだ死ねないッス。