サッカーと馬とモノレール。

  • キヨ
    2006年10月02日 22:49 visibility44

昔々、私がまだ東京にいた頃。

会社の同好会でサッカーをしていた。

よく使っていたグラウンドには羽田へいくモノレールに乗って通っていた。

日曜日の早朝は混んでなく、ジャージにボストンバックといういでたちは、大きな鞄をかかえた旅行者に混じるととても奇妙だった。

グラウンドがある駅の近くには、東京競馬場の厩舎があった。

試合が始まるまで時間がある日は、橋の上から彼らを眺めていた。

地方競馬は中央に比べて二部の感じが私にはあった。だからかもしれないが、彼らをみると心が和んだ。

目標もなく、ただ仕事と家との往復をする自分と重ねていたのかもしれない。

ある日、会社を辞めた。一流になりたかった。中央に行きたかった。一部になりたかった。

何にもなれなくて暇をしていた私を前の会社の人が試合に誘ってくれた。

試合ではまったく走れず息がすぐにあがった。

帰りにまた橋の上より厩舎をみていた。馬が猛然と草を食べてた。

なぜだか彼らがりっぱに見えた。

今の仕事は以前なりたかった仕事じゃないけどプロとして恥ずかしくないようにしている。

だから、プロの試合にはつい採点が辛くなる。

あまりサッカーとは関係のないお話でした。

 

 

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