徹すること

90分間という長い時間、勝つために必要だと思われるプレーを徹底できるチームは、それがどんな戦術でもすばらしいと思う。

キックオフするとすぐにスペインの自由自在なパスサッカーが始まった。見とれてため息が出るほどだった。

パスをつないで相手ペナルティエリア近くまでいくのは難しくなさそう。シュートも撃てる。ただし、スイスはゴールを許す可能性が高いところからは、簡単には打たせなかった。

この試合でバイタルエリアとなる場所にスイスは壁を作ったうえ、監督の指示からかシャビではなくイニエスタを徹底マークし、決定機を作らせなかった。

そしてマイアミの奇跡を思い出してしまうようなスイスの得点。

シュートの数に大差があっても、決定的なチャンスはお互いに2回づつくらいだったろう。