「甘い処分」? 不正疑惑裁定の理由

  • レキ
    2006年07月28日 21:10 visibility93

毎日新聞社によると、イタリア・セリエAの不正疑惑事件で、同国サッカー協会のスポーツ裁判所の控訴審裁定を下した判事団5人のうちの1人が、27日付の伊紙レプブリカに裁定理由を明らかにした。
「甘い処分」の理由について「W杯優勝や1審裁定に対するサポーターの反乱、恩赦をめぐる政治論議などさまざまな要因が影響した」と語っている。


 控訴審裁定では、1審裁定で宣告されたフィオレンティナ、ラツィオのセリエB降格を撤回。セリエA残留を認めるとともに、1審で認められなかったACミランの欧州チャンピオンズリーグ出場を認めた。
 これらについて判事団の一人のセリオ判事はレプブリカ紙に「裁定には過去2週間で起きたことが影響した」と語った。同判事はイタリア代表のW杯での優勝や、1審の厳しい裁定に対する各クラブの地元市長らの抗議、サッカー界を取り巻く経済的悪影響などに配慮して「穏便な裁定に変えることを決めた」と明かした。
 また、セリオ判事は、ユベントスに対しセリエC1以下への降格を当初「求刑」した検察側について「裁判を行うのが早過ぎたせいか、起訴理由に十分な立証が欠けていた。起訴の手順が不完全だった。それが問題だ」と批判した。

 

ワールドカップで優勝したから? 地元市長らの抗議があったから? サッカー界を取り巻く経済的悪影響をおそれて? ハァ? そんなことが理由で裁定が穏便な方向に変わるわけですか? だとしたら、そんな国の司法制度そのものを信用できない。私はそう思ってしまうけど、イタリアの国民はそんなことないんだろうか。こういういい加減な裁定がまかり通るようにしていたら、近年進んでいるセリエAの観客数の減少に拍車がかかるのでは、と思ってしまうのだけれども…。

セリエAとイタリアのサッカーが好きだからこそ、しっかりとしてほしい!

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。