リーグ突破ではなく1勝を…

  • レキ
    2006年06月24日 00:27 visibility70


初めてのチャンスらしいボールが出たとき、オフサイドでもないのに最後まで走りきらない玉田にイラっときた。
なぜ日本人は最後まであきらめないで走る、という行動をしないのだろうか。優勝候補といわれる国の選手だって、全力でタッチラインを割ってからでさえ走るというのに。

 

序盤は特に川口のファインセーブに助けられる。彼の姿が一番攻撃的で一番勝ちたがっているように画面に映った。

 

稲本が身を挺しながらアレックスへ最高のパス。それをアレックスも絶妙のタイミングでエリア内のスペースへ。先ほどイラつかされた玉田が力強くゴール。
鳥肌がたった。しかしこれが今大会の日本代表の、まともな形で最初で最後の得点となってしまった。

 

前半終了間際の一番やられてはいけない時間に同点とされ、後半はブラジル代表の好きなようにされてゲーム終了。

日本が先取点を前半にとったことで、ブラジルがすこしばかりやる気を出してしまった。

 

解説者たちは求められて言っていることかも知れないが「早くに得点してブラジルをあわてさせるべき」というようなことを口を揃えていっていた。もちろん1次リーグの突破を考えればそうかもしれない。

 

僕は勝手な考えで勝手な願いを持っていた。「1次リーグの突破なんか二の次だ、このブラジル戦にさえ勝ってくれればそれでいい」と。
どうしてもワールドカップで勝利をつかむ選手たちの姿を見たかった。


もし、ブラジルに勝つパターンがあるとすれば、何とか0−0のまま80分持ちこたえて、チャンスを逃さず不恰好でも1点を取り、残り10分全員で守りきる。
このくらいしか勝つ形の想像はできなかった。

もちろん前半に1点入れたのを悪いなんていわない。すばらしいゴールだったし。でも、こんなことを言うとたくさんの人に責められるかもしれないけど、正直あの瞬間「これで勝つのは難しくなった」と思ってしまった。

 

この大会、選手たちの試合後の笑顔を見られなかったのが一番残念なことだ。

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