結束力の大切さ

互いに世界の頂点に立ったことのある国同士の対決。

この日のフランス代表は試合運びが熟練を越えて、老練の域に達しているように見えた。

ジダンのプレーも質が高い。FKを蹴っても、直接狙うときも、味方にハスをあわせるときも、どれも狙ったところにボールを飛ばしていた。

フランスの守り方はよく考えている。ロナウジーニョにきつくマークをつけるのではなく、彼がボールを持ったときパスの受け手を消すためマークに行っていた。
そういう守備のためか、どの場面も最終的にボールを持つのはフランスの選手で、どの時間帯もボールプゼッションも高くフランスがゲームを支配していた。

決勝点。ジダンのFKから一番遠い位置に走りこんだアンリがダイレクトでブラジルゴールを割った。

一方ブラジル代表はゴールを決めることがないのはもちろん、フランスを本当にヒヤッとさせるシーンはなかっただろう。

今のフランス代表は若い選手とベテランの融合も上手くいっている。チームワークという点では出場32カ国の中でも1,2を争うチームだろう。
このチームは長い時間陣形ををコンパクトにできるし、ベテランも多いとはいえ、やはり効率よく走れるチームだ。