次につなげる1点となれ

  • レキ
    2008年08月20日 00:29 visibility135


アメリカ女子代表は強かった。
走る速さ(長距離も、細かい切り返しも)、あたりの強さ、パスやシュートの精度、どれをとってもなでしこJAPANの上を行っていた。
でも、攻守にわたっての献身的な走り、ボール際の粘り強さ、という点では負けていなかったように見えた。




前半16分、大野が先制点を落ち着いて決めた。この時間までは日本のペースであったと思ったけれど、先制点がアメリカの目を覚まさせてしまった。


ほとんどアメリカペースのまま前半40分過ぎまでなでしこはしのいでいけたが、ここから約4分ほどで2失点を許してしまった。





後半になってもなでしこはこれまでのように、誰かがボールを保持したらその人を追い越して上がっていくという動きができなかった。ちょっとアメリカを怖がりすぎて前へと選手たちが上がりきれなかったり、パスをどこに出すか迷ったり、丁寧にやろうとしすぎてパススピードが落ちてカットされる場面が目についた。


逆にアメリカは日本をよく見ていた。後半、監督の指示もあったのかもしれないが、日本のGKの身長が低いことからだろう、ゴールに向けて高いボールを蹴るようになった。GKの届かないコースに蹴った3失点目のループシュートは敵ながら見事というしかなかった。


それでも、なでしこたちはやる気を失うことなく選手交代以降、意地の1点を取りに行った。沢の惜しいヘディングシュート、ゴールポストやバーに嫌われながらも、ロスタイムには待望の2得点目を泥臭くアメリカゴールに押し込んだ。


この得点にはサッカーを観ていて久しぶりに感動してしまった。今はこの意地と気迫の詰まった1点が強豪ドイツ相手の3位決定戦に繋がることを祈るしかない。





希望として、強くて正確なクロスを上げられる宮間をもっと使ってほしい。攻めるときに相手ゴールエリア内に人数を多く上がれるなでしこには、宮間のクロスはきっと大きな武器になるはずだから。

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