第42球 子供って面白い5(恐るべし)

草野球をやりながらも、家族との時間は大切にしているつもり。
 
試合は早朝5時から7時なので自分が早起きすれば問題ない。
平日は、そのまま通勤。勝った日は勝利の余韻に浸る。
休日は、シャワーを浴びて一眠りと思うが、娘がそうはさせてくれない。
休日に限って早めに目覚めて、
 
 「やることない!」と連呼。
 
こんな時、つい、安易にアンパンマンを見せてきたことが祟って
大のアンパンマン好きになってしまった。
 
思えば、平日は、娘とあまりいっしょに過ごせないことが多い。
最近は無くなったが、以前、会社に行こうとして
 
 「行ってきまーす。」
 
と言ったときに
 
 「いってらっしゃあい。また来てね!」
 
と言われた時は、少しへこんだ。
 
また、いつも、
 
 「アンパンマンとパパどっちが好き?」
 
と聞いても間髪入れずに
 
 「アンパンマン!」
 
と答えられており、いつかアンパンマンを越える日を夢見ていた。(小さい夢だ)
そんなある日、娘と二人で公園で遊んでいる時に、あまり期待もせず、
いつもの質問をしたところ、「パパ!」という答え。
ついにアンパンマンに勝ったと思わず涙ぐんでいると、
 
 「アイス食べたーい。」
 
しっかりとアイスを買わされたことは言うまでもない。恐るべし。

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