暑さ

トレーナー先での練習試合。

僕は名古屋大学サッカー部のトレーナーで、中京大中京高校の２年生に知り合いがいる。だから、互いに知っているといえば知っているということになる。

中京大中京高校の左のサイドバックは 、横浜Ｆマリノスの練習に参加してきて今日帰ってきたという。一昨日の練習を見てもパス回しが早い。これはやばいな、高校生に食われるか、と思っていた。

が、ふたを開けてみると展開は違っていた。中京は、動けない。当たり前だ。酷暑の中、３部練習を４日続けて行っていて、その〆が今日。動かない。

トップに、攻撃的ＭＦに簡単にボールが回る。簡単に前を向ける。ＦＷ２人がサイドに開く。ＤＦは付いてこない。サイドの展開がうちの売りだから、サイドハーフからコンバートしたＦＷのＭは正確なクロスを放る。ファーに流れた選手がいとも簡単に先制点を決めた。

若干、中京のほうは動きが良くなったが、やはり動かない。

後半。

サイドに開いたＭはボールを受け、簡単にドリブルを仕掛ける体勢に移る。

中に切れ込んで、シュート。２点目。

さらには、中盤フリーで受けたＭが前に出ていたキーパーの頭上を越すロングシュート。

３−０。

まさかの展開だった。

しかし、ここ数週ボールを受けた選手に対してのアプローチの練習を集中してやっていたのでこれが生きたのかもしれない。ボールをとったらすぐに動く。徹底されていた。

東海２部リーグの後半戦に勢いを与えるような勝利だった。