原監督はライアルを何時まで優先起用するのか?

  • 舎人
    2011年03月04日 00:38 visibility916

あまり一軍の選手起用について自分の日記で取り上げることはやらないのですが、ライアルの起用については少し目に余るので書いてみたいと思います。


 


現在、オープン戦6試合に出場し、15打数1安打で打率は.067です。大阪かどこかの市外局番みたいですが、この1安打というのも決してクリーンヒットという訳ではなく、差し込まれた凡フライがライト線へポトリと落ちたラッキーなものでした。打点も0、およそ迫力というものがありません。マートンのようなアベレージヒッターを期待する声もありますが、その割に三振が多く、今日の試合も2打席2三振に倒れています。


 


今年は小笠原をサードからファーストへ移動させたいために、サードを亀井、大田といった生え抜き選手を競わせるとのことでした。その生え抜きサード候補生に対する‘壁’を期待してライアルは補強されたのです。しかし、亀井や大田が思ったほど期待できないことから、いつの間にかライアルの方が優先起用されるようになってしまったのです。


 


しかし、このように亀井や大田とほとんど変わらない体たらくです。打席の中で雰囲気が出てくれば、優先起用もありだと思いますが、三振ばかりで全く自分の打撃を見失っている状況では、優先起用をする意味が分かりません。ラミレスのようなタイトルホルダー級の主軸にでもならないと巨人の助っ人には2年目がありません。来年いるかどうか分からない打撃不振の助っ人を優先起用をするよりも、この先5年10年と将来のある亀井や大田たちを優先起用した方が、よっぽどチームのためになる気がします。助っ人なのに8番を打たせるなんて不思議でなりません。


 


それでもライアルは目覚めるまで待つ価値のある選手なのか?先週の週刊ベースボールは特集が「移籍・新外国人選手 徹底分析」だったのですが、ライアルについてこんな風に紹介しています。


 


Rusty Ryal(ラスティ ライアル) 1983年3月16日生=28歳


内野手/右投右打 188センチ91キロ 年俸3200万円


2010年成績


ダイヤモンドバックス 104試合 率.261 3本塁打 11打点


父は元中日の優等生内野手


首脳陣から練習を取り上げられるほど、「真面目な」助っ人。元中日のマーク・ライアルを父に持ち、日本への順応も申し分はない。ただし、絶対の存在かと問われればノーと言うより他ない。大田、亀井とのポジション争いは、サードの実績に長ける分リードしているが、インパクトに欠ける。一方打撃面では、ミート力があり、コンパクトなスイングが持ち味。こちらは豪快さで亀井、大田に劣り、サード争い激化の要因になっている。


担当期待度65 適正=サード


[評価]


アベレージ・・・B


長打力・・・C


走力・・・C


守備力・・・B


実績・・・B


真面目さ・・・S


 


これは大リーグ評論家の福島良一さんの解説のようですが、なんだか期待していいのだか悪いのだか・・要は中途半端な選手だということを言いたいのでしょう。いくら真面目でもなぁ・・というのが個人的な思いです。


 


年俸3200万円ということから分かるように、亀井や大田の方が今までのことを考えれば、よっぽどコストがかかっています。投資額からいっても優先起用すべきは亀井や大田なのです。元々‘壁’として期待していたのですから、こだわる必要はないと思います。しかし、いったん決めたら虚仮の一念で使い続けるのが原監督の流儀なのでしょう。しかし、それでは刻一刻と開幕が近づき、取り返しがつかなくなってしまいます。大田や亀井を優先起用するなり、脇谷をサードに回し、藤村たちをセカンドで試すなり、仕方なく昨年と同じように小笠原をサードに戻すなりして、今年のサードについて結論を出さないといけません。原監督がライアルにこだわるのも待ったなしだと思います。


 


確かに昨年の阪神マートンもオープン戦ではあまり活躍しなかったものの、シーズンに入ったら大爆発をしました。それを原監督はライアルに期待しているのでしょうか?ちなみに近年、巨人に入った内野手の助っ人外国人のオープン戦の成績は次の通りです。


 


2008年 ゴンザレス 


09試合 21打数08安打1打点0本塁打 打率.381


2009年 アルフォンゾ 


19試合 53打数15安打4打点1本塁打 打率.283


2010年 エドガー


16試合 44打数15安打8打点3本塁打 打率.341


2011年 ライアル


06試合 15打数01安打0打点0本塁打 打率.067


 


これを見るとエドガーを残しておけばよかったのになんて気がします。いえ、オープン戦でこれだけ活躍したエドガーでさえシーズンではレギュラーとして定着できず、次の年にいなくなるのです。ライアルに期待しろという方が無理な気がしてきます。


 


修さんや他の人も書いていますが、今年のオープン戦は若手の抜擢が例年になく少ない気がします。連日、まるで開幕直前のようなオーダーで戦っています。これは、原監督がだんだん保守的になってきたことをあるのかもしれませんが、いまだに今年のチームに自信が持てないことの裏返しのような気がします。低反発球に変わったことで少しナーバスになっているのでしょう。


 


ライアルのこともそうですが、長いシーズンを戦うためには若手の抜擢など、今しかできないことが数多くある気がします。

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