林イーハウの成長・上野の覚醒
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舎人
2011年04月01日 00:56 visibility470
もう2つ動画をアップ。林イーハウと上野の奪三振シーンです。2人ともリリーフとして登板していますが、全く危なげない安定感抜群の投球を続けています。
林イーハウは才能だけなら巨人で最も優れていると私は思っているのですが、ここにきて本格化してきた感じがします。ストレートの威力は出そうと思えば軽く150キロを超えることは間違いないでしょうし、スライダーなどの変化球も恐ろしいキレを見せています。しかし、それよりも林の成長は低めを意識して投げられるようになったことと、変化球で緩急を交えた投球が出来るようになったことです。つまりは結果を出すことのできる投球が出来るようになったということです。
今シーズンが始まって、6試合で4セーブ、無失点、四死球は1つだけです。あの力任せの投球しか出来なかったイーハウがどうしたのだろうと嬉しくもあり、頼もしくもありといった感じです。能力的には今すぐにでも一軍で使えることは間違いないと思います。心配なのは精神的にまだまだ弱い感じがすること。しかし、斎藤雅樹もブレイク前はこんなものでした。原監督は昨年の秋口に一軍に抜擢したものの炎上したことで起用に慎重になっているようですが、ぜひとも試して欲しいと思います。藤田さんが斎藤を育てたように原監督にはイーハウを育てて欲しいと思います。
上野は本当なら一昨年のオフにクビになると思っていました。対左のワンポイントを期待して送り出しても期待を裏切りヒットを打たれるどころか、簡単に四球を与えてしまったりしていたからです。防御率も入団して以降年々下がる一方で、2009年の防御率は5.84まで落ちてしまいました。それが、左投手不足のチーム事情により首の皮一枚で生き残ると昨シーズンは、防御率1.30と結果を残し始めたのです。そしてシーズン後半ついに一軍登板を果たしました。そして今年はさらに安定した投球をファームで繰り広げています。これはどうしたことでしょう?上野は大卒社会人とキャリアを進めているので、今年大卒なら7年目、高卒なら11年目になります。この歳で覚醒したのだとしたら随分遅咲きなことです。もっとも何年か前、30歳手前でドラフト1位で指名され入団した投手がいたくらいです。成長の曲線は人それぞれ違うということなのでしょう。
以前よりも上野が結果を出している理由として私が思うのは、制球力が以前よりも向上した気がします。以前は思ってところに6割ほどしか制球できなかったのが、今は7〜8割方制球できるようになったのではないかと思います。球威の点ではほとんど変わっていない気がします。
一軍の抑えはどうやら山口が濃厚です。そうなるとどうしても左の中継が足りなくなってきます。上野にもチャンスが巡って来ることでしょう。須永や星野といった他の左腕との争いに上野がどう立ち向かうのか注目してみたいと思います。
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