李イーフォン 超青田買いの責任

  • 舎人
    2011年08月04日 23:43 visibility1320






 






 

試合経過

http://labola.jp/diary/12505234



日曜日の試合のことを話さないといけないと思いながら、なかなか手間取って思い通りになりません。アマとの試合は対戦としての内容はほとんど話すものはないのですが、まだなじみのない選手が数多く出場するため、資料的価値のある内容が数多くあります。そのため、どうしても録画した動画の編集に手間取ってしまうのです。成瀬たちルーキーや育成の選手たちの話ですが、もう少し待って欲しいと思います。


 


さて、先行する形で今日は1つだけ。この試合で私はめずらしい投手を見ました。4年目の台湾人投手李イーフォンです。台湾の中学校を卒業すると、2008年、15歳で巨人に入団したサウスポーです。しかし、2008年は独立リーグとの交流戦に1試合投げただけで登板はありませんでした。2009年はシリウスで3試合、2010年もシリウスで2試合の登板のみ。今年もフューチャーズの遠征メンバーに名前を連ねることはあっても、実戦登板はないまま来ていました。一説によると体調不良でなかなか野球をやる状況ではないとのこと。ほとんど登板を期待していなかった投手の名前がいきなりコールされたので、思わず「ラッキー!」とつぶやいてしまいました。


 


イーフォンは先に巨人に入団していた林イーハウを追いかけるようにして巨人の入団を決めた投手です。現在育成コーチをやっている中本さんが当時は台湾に在住していて、イーハウの時と同様にイーフォンを巨人に連れてきたのです。入団時すでに180センチ以上の長身から145キロを投げていたのだとか。中学卒業時で145キロなら高校卒業時は150キロ以上を期待してしまいます。


 


2008年7月30日、巨人と育成選手契約を結んだイーフォンはその1週間後来日し、早くも8月27日に巨人のユニフォームを着て対外試合初登板を果たします。前橋市の敷島野球場で行われた群馬ゴールデンペガサスとジャイアンツ二軍の交流戦でした。この試合、群馬に赴任したばかりの私は運良く観戦することができました。その時のイーフォンをこんな風に紹介しています。


 


 巨人若手有望株応援スレ【百二十七人目】


 http://unkar.org/r/base/1219490226


 561 :代打名無し@実況は野球ch板で:2008/08/27(水) 19:51:12 ID:RWJIG5NZO


 六回表、投手李(イーホン) 

 井野口カウント1-2からつま先に死球 

 代打小西カウント2-2からライト線二塁打(外角115キロカーブ) 

 無死二三塁、遠藤カウント0-1からショートゴロ(真ん中135キロ)、井野口が本塁を突くもタッチアウト 

 一死一三塁、広神フルカウントから空振り三振(インハイ137キロ) 

 肥田フルカウントから見逃し三振(内角137キロ) 

 二者残塁、六回表終了 



 イーホンは山口に似た感じの投手ですね。 

 崩れそうでなかなか崩れないのは来日したての頃の姜のようです。 

 投げ方はイーハウよりいい投げ方をしています。 

 確認できたMAXは138キロ、ストレートの平均球速は136~137キロ程度です。 



 697 :代打名無し@実況は野球ch板で:2008/08/28(木) 10:28:39 ID:Wqw+crEAO

 >>691 

 まぁ優希やイーハウやイーフォンって 

 2軍でもめったに見られない投手をこちらも出してますからね。 



 昨日は西村優、イーハウ、大抜、イーフォン、川口、加治脇、辻内と
 7人の投手が登板しましたが、 

 この中ではイーフォンが一番大成する気がしました。 

 投げ方が理にかなっていており、大きな欠点が見当たらない。 

 後は体力を付ければMAX138kmだった球威もどんどん上がるでしょう。 

 変化球のキレも素晴らしいものがあります。 

 この夏の甲子園で活躍したドラフト候補生たちの中に入れても遜色ない素材だと思いました。 



この試合で辻内やイーハウなどが投げている中、イーフォンが最も大成するなどと話しています。そのくらい中学校を卒業したばかりのひょろひょろのサススポーが、伸びのある球の投げていたのが印象深かったのです。この日、辻内が149キロ、加登脇が141キロといった感じで投げていましたが、相手投手はほとんどが135キロ前後の球速でした。その中で15歳の投手が138キロを投げていたのですから、入団時145キロという触れ込みも間違いではなかったのです。これは将来が楽しみだと誰もが思ったことと思います。

 

そんな憧憬ともいえる期待を抱きながら3年ぶりのイーフォンの登板を見たのでした。昨年、一昨年はシリウスの一員として登板しただけですから、ジャイアンツのユニフォームを着て登板するのは3年ぶりということになります。しかし、久しぶりに見たイーフォンはなんだかかつて見た時よりも力感がありません。確かに上半身は山口のような気がしますが、こんなに踏ん張りのきかない膝が割れたような投げ方してたっけ!?しかも、スピードガン表示を全球チェックしたものの、最速で127キロです。どうもパワーピッチャーというより、左の西村優といった感じの軟投派のような印象です。

 

どうも様子がおかしいなぁ・・と思っていると、私が見ている後ろの方で台湾語で会話する声が聞こえます。アンダーシャツ姿の黄ツーロンが台湾人らしい中年の男女を案内しているのでした。私が思うにこれはイーフォンの両親か身内ではなかったかと思います。来日した両親の前でまだまだ体調は万全ではないものの、とりあえず元気な所を見せるためにイーフォンは今季初登板をしたのではないかと思いました。

 

しかし、阪神の辻本投手もそうでしたが、このような超青田買いはどうなのかなと思ってしまいます。イーハウはそれなりに期待通り育ち、イースタンで頑張っています。イーフォンも体調さえ戻れば球威も元通りに戻る気がします。ただ、それよりもこの高校生にあたる15歳から18歳までの期間は、同世代の中でしか培えないチームプレーの大切な要素を形成する期間のような気がするのです。甲子園を目指しもまれてきた球児たちに比べて、どうもイーハウにはバックボーンがないというか、物足りなさを感じてしまいます。イーフォンにも同じようなことが言えるのではないかと思ってしまいます。

 

もっとも、台湾の有望な球児は巨人や日本球界が青田買いをしなくても、米球界から触手が伸びるのだそうです。だから青田買い自体は仕方ないのかもしれません。しかし、大切な期間を預かったチームにはそれなりの責任が伴うことは間違いありません。

 

李イーフォン 2011年7月31日 ←New


















































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