成瀬初先発!7月31日プロアマ交流戦 巨人対フェデックス戦のレポと動画アップ
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舎人
2011年08月07日 10:22 visibility677
試合経過
遅くなりましたが、先週の日曜日に行われたプロアマ交流戦のレポと動画アップをします。試合自体はアマを相手に巨人のワンサイドだった訳で大した内容のものではありません。しかし、そこで必死に自分をアピールするためにプレーした選手たちは真剣そのものでした。その姿を少しでも多く紹介しようと私もついついあれもこれもと手を広げてしまいました。この第2二軍の試合はイースタンの試合の5倍以上動画の編集に時間がかかってしまいます。しかし、それだけ夢を描かせてくれるものがそこにはあります。
さて、この試合では育成ルーキーの成瀬がプロ初先発を務めました。宮國、田中太とともに高卒ルーキー投手三羽烏として今までセットのように登板してきましたが、ここに来て田中が登板しない試合があったり、この試合のように宮國が登板しない試合があったりします。おそらくコンディションに応じて登板したりしなかったりが決められるのでしょうが、この試合では宮國がなんらかの理由で登板しなかったため、成瀬に先発のチャンスが訪れたのです。甲子園ではリリーフとして登板した成瀬ですが、私は断然先発向きだと思っていました。もっともこの試合では二回で降板、先発というよりも一番最初に投げた投手に過ぎません。これが最低五回まで投げられるようになった時、はじめて先発投手をした事になるのでしょう。ともあれ、第2二軍で2イニングのみの登板とはいえ、こうやって先発に抜擢されるのです。球団の期待の大きさが伝わってきます。
この日は残念ながらスコアボード横のスピードガンが故障で表示されなかったため、球速はほとんどチェックできませんでした。スタンド側の売店横にあるスピードガンは表示されていたので時々振り返ってチェックしたのですが、140キロ超えは一度もなく、確信した球で最速は139キロでした。おそらく、見落としたものを入れて前回までの試合を基に考えると、最速は140から141キロだったと推測されます。初回はボール先行の場面もありましたが。危なげなく三者凡退に打ち取ります。ストレートも変化球のキレも申し分ありません。しかし、二回に相手打線の四番バッターに真ん中に入ったスライダーをものの見事に本塁打されます。さらに二死後死球を与え、そのランナーを一塁においてセンターオーバーのタイムリースリーベースを打たれてしまいます。結局成瀬の初先発は2イニングを投げて、被安打2、死球2、奪三振3、失点2という内容でした。変化球のコントロールがまだまだ課題です。球威も後5キロは欲しいと思います。しかし、時折見せる素晴らしい球筋のストレートやキレのいい変化球は見るものに大きな期待を与えてしまう事と思います。このまま宮國、田中太とともに競い合い、順調に育っていって欲しいと思います。
成瀬の初先発のことは翌日の報知新聞の「2軍なう」にも紹介されていました。
“プロ初先発”成瀬2回2失点(G2軍なう 報知新聞2011年8月1日紙面)
巨人高卒ルーキー・成瀬功亮投手(18)が31日、フェデックスとのプロアマ交流戦(G球場)で“プロ初先発”した。最速145キロ右腕は2回2安打2失点だったが、2者連続三振を奪うなど、大器の片りんを見せた。雨のため、試合開始時間が15分遅れた。それでも集中力を切らすことなく、ブルペンで体を動かした。これまで中継ぎだったため、試合前の調整に戸惑いもあったが、初回はテンポ良く3者凡退。2回に先頭の4番打者に一発を浴びてリズムを乱すと、2死から死球、三塁打でさらに失点。課題は残したが、「慎重になりすぎないようにしたい」と意気込んでいた通り、伸びのある直球で持ち味の攻めの投球を貫いた。高卒で同期入団の宮國、田中とともにキャンプから主に体力強化を重点を置いてきた。「足腰など体が強くなってきた」と成長を実感している。先月、実戦デビューしたばかりの右腕は。一歩ずつ階段を上がっている。
成瀬が二回で降板すると田中太が三回四回と投げました。2イニングで被安打4、失点1という内容でした。球威も変化球のキレも素晴らしいものの、投球が相変わらずアバウトで打者がその球威や変化球を苦にしていない感じです。結果を求める時期ではないとすればいいのでしょうが、投手としての完成度は成瀬よりも未達といった感じです。私が確認した限り、この日のMAXは143キロです。
6番手で登板した福泉は前回見たときよりも躍動感を感しましたが、ヒット2本と四球で満塁のピンチを迎えてしまいます。なんとか無失点に切る抜けましたが、特別どうといった特長が見つからない投球です。育成から支配下に抜け出るためには、何か突出して優れた特長で一芸をアピールするか、一軍でも通用する総合力を身に付けるしかありません。今の福泉はそのどちらも欠けていると思います。澤村・小山と同い年です。宮國・田中に対する成瀬のような立場になれたらと思ってしまいます。
ブライトは春先に見た時に比べて素晴らしい投球をしていました。4月の頃はまだ体調が万全ではなかったのでしょう。MAXは140キロですが、もっとずっと威力を感じます。現在一軍にいる高木や金刃と遜色ない感じで、キレとコントロールがもう少し増せば支配下入りも十分可能だと思います。
打者の方はアマ相手ということもあって、参考程度のものです。しかし、4番の伊集院と5番の土井のアベック本塁打があったりと、期待通りの活躍をそれぞれの選手がしたと思います。谷内田はマルチヒットを放ちましたが、意外に器用な打撃ができることに驚かされました。和田は春先、スイッチヒッターに取り組んでいましたが、5月頃から右投手のときでも右バッターボックスに入るようになっています。パワフルさは増しましたが、持ち味の汎用性がやや失われたことが残念に思います。
動画を今回は頑張って9本作ってみました。成瀬のものは全球アップしましたが、球速表示は付いていません。福泉とブライトのものは全球球速表示を付けて仕上げました。
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ようやく先週の作業は終わりましたが、今週の作業が待っています。まずはフィールズの来日初本塁打をアップしましょうか。先月は無理をし過ぎて体調を壊したので、セーブしながらやっていきたいと思います。
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