来シーズンへの足掛かりを掴め!一軍再昇格が決まった橋本の4安打固め打ち
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舎人
2011年08月23日 04:58 visibility534
試合経過
週末は新潟まで旅行に行っていたため、先週17日の試合の事を放ったらかしにしていました。この試合の事は今週末にかけて、色々アップします。
さて、昨日の報知新聞の片隅に橋本の一軍再昇格の話が載っていました。17日の試合では4安打の固め打ち!まるで「打ち出の小槌」のように簡単にヒットを量産していました。この試合での活躍が昇格に繋がったのでしょうか?今シーズンの橋本は多くの打者と同じように統一球に戸惑ったシーズンだったと思います。昨年まで中距離ヒッターとしての自分を確立しつつあったのに、今年のボールではそれがなかなか思うようにいかない。シーズン当初は絶好調だったものの、5月の声を聞いたあたりから下降線をたどり、4割近く合った打率も、あっという間に3割を割り込んでしまいます。長打の恐れのない小兵には容赦ない内角攻めもありました。昨年1つだけだった死球が今年は8つもあります。また、自分とイースタンで一二番を組んでいた藤村の活躍も心中穏やかではなかったでしょう。藤村の一軍昇格時点では、橋本の方が打撃は上だったと思うし、橋本自身もそう思っていたのではないかと思います。しかし、藤村は自分の特長を前面に押出し、みるみるうちにスタメンセカンドの座を勝ち取ってしまいます。そのことが橋本を忸怩たる思いにさせたことでしょう。ファームとは何か?一軍に定着する事とは何か?そのことをプロ入りしてからこの方、こんなに考えた事はなかったのではないかと思います。
橋本と藤村の違いを考えるとすれば、首脳陣が望むことに応えたかどうかだと私は思います。守備固めなら守備固め、代走なら代走、コマとして送り出した場面場面できっちりとその計算に応える。自分のしたいプレーをやってそこで結果を出せるかどうかではないのです。その点でオープン戦の頃から橋本を見ていると、送りバントをしなくてはいけない場面でミスをしたり、代打を出されてあっさりと三振したり、アピールの仕方が実に下手な気がします。大田のような長距離砲は三振しても良しとされるかもしれませんが、橋本のようなバッターがあっさりと三振していては心証は良くなるはずがありません。粘るなり転がすなりして、自分の特長を出す工夫が必要ではないかと思います。
おそらく今回の昇格は、次の投手補充までのつなぎに過ぎないと思われます。隠善が7月3日から8日まで5日間、大田がオールスターを挟んで7月17日から28日まで11日間、松本が8月9日から13日まで4日間、昇格してもほとんど出番のないまま、抹消されています。橋本もこんな感じで数日間の帯同になるのではないかと予想されます。おそらく阪神3連戦後に越智が一軍に復帰するまでではないか?しかし、たった数日間であったも来シーズンへ繋がるアピールが何かしらできると思います。藤村は昨年の秋季キャンプで原監督に手取り足取り指導され、存在をアピールできた事が今に繋がっていると思います。同じようなチャンスを橋本は自ら手繰り寄せなければなりません。
本当はこのような首脳陣の目に留まるかどうかで起用が決まるような従前のやり方は改める方がいいと思っています。どのような結果を出せば二軍から一軍に昇格するかを明文化する。昇格したら最低でも10日間帯同させるとか、何打席チャンスを与えるとかをマニュアル化した方が、選手も納得すると思います。選手を今までにないほど多く抱え込み、監督や首脳陣だけでは全ての選手に目配りできなくなっているからです。山本や福元のようにせっかく支配下登録されても、忘れ去られたかのように後回しにされている選手がいます。これは一軍、二軍、第2二軍、それぞれの現場の思惑に齟齬が生じてしまっているからだと思います。巨人が選手を増やせば増やすほど、この問題は深刻化するのではないかと思います。
ともあれ、何の気まぐれか知りませんが、橋本の一軍昇格です。この機会を橋本は何とか有意義なものにして欲しいと思います。来シーズンこそ本当に勝負です。ぜひともそのための足掛かりを掴んで欲しいと思います。
17日の試合で橋本が打った4安打は全て変化球です。右投手左投手関係なく、きれいに左右に打ち分けています。盗塁も2つ決めました。この試合の打撃のようにリラックスできれば、きっと一軍でプロ初ヒットを決める事ができるでしょう!
橋本到 大活躍!2011年8月17日 ←New
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