理不尽な二軍降格にマルチヒットと全打席出塁で応えた中井の意地 8月27日イースタンリーグ 巨人対ロッテ戦のレポと動画アップ
-
舎人
2011年08月29日 03:37 visibility635
試合経過
土曜日の試合、インドネシアから帰国した侍miyaさんと待ち合わせて観戦してきました。いつもは無口に一人で観戦しているのですが、久しぶりにしゃべくりながらの観戦です。この日は例のごとくジャイアンツ球場のスコアボードのスピードガンが故障か何かで表示されず、スタンドの売店脇のスピードガン表示しかなかったので、それを読み上げるなどレポの手伝いをしていただきました。ありがとうございました。
さて、この試合では25日の試合にはいなかった中井がファームに戻っていました。24日に昇格したものの、26日に再び二軍に降格をさせられてしまったためです。しかし、中井はそれに腐るどころか2本のヒットと四球を3つ選び、5度あった打席で全て出塁するなど大いに自らの存在を誇示していました。私にはなんのアピールもさせてもらえないまま一軍を去ることになってしまったことで、一軍首脳陣に向けて意地を見せているような気がしました。中井は陽性の男なので細かいことには拘っていないと思っていましたが、やはり二軍に落とされたことはショックだったらしく、頭が真っ白になったそうです。しかし、自分の力不足を素直に認め、腐っている暇はないと前向きに考え直したようでした。
G二軍なう 4番・中井再昇格へ4の2の大暴れ (報知新聞紙面2011年8月29日)
巨人の中井大介内野手が28日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(G球場)に「4番・遊撃」で先発出場し、4打数2安打で勝利に貢献した。26日に一軍登録を抹消されたが、その後の2軍戦2試合で6打数4安打、3四死球と出塁率は7割7分8厘をマーク。「(一軍で)必要と思われるようにならないといけない。呼んでもらえるように頑張るしかないです」と再昇格に燃えている。
24日に1軍昇格をつかんだが、わずか2日でファームに戻ることになった。「打席に立つこともなく、降格を告げられた直後は「頭が真っ白になった」という。それでも「(抹消で)真っ先に名前が挙がるようではだめ。完全に僕の力不足でした」と前を向いた。今はひたすら結果を出し続けて備えるだけだ。次のチャンスこそ、必ずものにする。
チーム事情でこのような昇降格があっても仕方ないと思います。しかし、中井の代わりに昇格したのがライアルというのは全く不可思議なことでした。誰もが腑に落ちないことではなかったかと思います。
今までに何度も話してきた通り、相変わらず一軍に抜擢する基準が分かりません。どうして中井が落とされライアルが上げられたのか?ライアルの方が中井よりファームで成績が良かったのなら仕方ないと思います。しかし、8月に入ってすぐの8月2日から昇格前の8月23日までの両者の成績を比べてみると、以下の通りです。
これでなんで中井が落とされ、ライアルが一軍に上げられるのでしょう?よっぽどライアルの守備が優れ、中井の守備が心もとないとでも言うのでしょうか?確かに中井は時々ポカもやりますが、それでもずいぶん守備は上手くなったと思います。それにライアルだってエラーをする時はします。阪神戦でサードを守り豪快なトンネルなんかやって東野の足を引っ張ったりしています。
それに、そもそも清武さんの話ではライアルを大田や中井の壁にしたいという目的だったのではないか?だからあえて中井や大田に乗り越えさせるために、ビックネームでは無いライアルを選んだのではないか?それなのに結果を残した中井よりライアルを使っていては本末転倒ではないか?少なくともライアル獲得の意図を原監督が汲んでいないことだけは確かでしょう。ライアルの存在理由は大田や中井に刺激を与えるものであって、若手の出場機会やチャンスを犠牲にするものではなかったはずなのです。
“大田ら若手の壁に”巨人がライアル獲得を発表 スポニチ(2010年12月23日)
他の人も今回の理不尽な中井の昇降格については書いているのでそう長々と話題にするつもりはありませんが、こういったことはチームの求心力の低下を招くことになります。スタメンや昇降格に関するものは誰もが納得する理由や裏付けされたものがないといけないと私は思います。
他の話、福田は球威を抑え気味で最速は145キロ止まりでした。イースタンで防御率が1位だったそうですが、今年はテンポが以前よりずっと良くなったことが原因ではないかと思います。この日も五回まではほぼ順調な投球を続けていました。六回に突然崩れ3失点をしてしまいましたが、これはスタミナの問題だと思います。一軍はローテーションの谷間が今週やってくるのでもしかしたらそこで呼ばれるかもしれません。前回の昇格の時は8月11日、トーレスの後を受けてロングリリーフとして登板したものの4イニングを2失点という微妙なものでした。その時はあまりテンポが良くなかった覚えがあります。一軍でも二軍の時と同様の小気味いい投球ができれば結果も付いてくると思います。
打線の方ではなんと言ってもサヨナラ本塁打のフィールズになってしまうのですが、相変わらず打ちに行く時に手首をムダに動かす癖は直っていません。これだとストレートに差し込まれるのでしょうが、変化球には都合がいいのでしょう。サヨナラ本塁打を放ったのは真ん中110キロの変化球でした。日曜日の試合もフィールズは本塁打を放っています。おそらくライアルに代わって近日中に一軍に昇格すると予想されますが、これをもって力を発揮し始めたと過信してはいけないと思います。
その他では福元が目立っていました。セカンドの守備も安定しており、古城のポジションならすぐにでも取って代わることができると思います。山本同様なんとかチャンスを与えてあげて欲しいと思います。
動画は取りあえず4本、田中太一のイースタン初登板は追っかけ近日中にアップします。おまけでフィールズがバットで虫を追い回しているシーンを作りましたが、どうやら周りを蜂が飛んでいたようです(笑)
中井大介 マルチヒット&三盗!2011年8月27日
福元淳史 マルチヒット&ファインプレー!2011年8月27日
大田泰示 右中間二塁打&ファインプレー!2011年8月27日
J.フィールズ サヨナラ本塁打!2011年8月27日
おまけ
フィールズは虫嫌い 2011年8月27日
- favorite11 chat2 visibility635
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件