甲子園で苦戦する一軍に注入したいイースタン巨人の元気の良さ・中井のタイムリー三塁打！ 9月24日イースタンリーグ 日本ハム対巨人戦のレポと動画アップ

試合経過

昨日の試合の動画アップの最中ですが、最初にしなくてはいけない宮國の動画は編集をしてYouTubeにアップしているところですが、全投球をアップしたため9分に及ぶ大作になってしまいました。したがってなかなかエンコードされません。そこでみんなの関心は逆でしょうが、まず野手の活躍から紹介を始めます。

イースタンリーグで優勝争いをしている最中、この日、巨人は10対0の大勝をしました。スタメンには1番脇谷、2番松本、4番高橋信、6番大村といった感じで、1軍で実績のある選手を絡める何でもありのようなオーダーでした。勝ちに行ったということなのでしょう。しかし、その効果は絶大で、松本は1人“かやの外”だったものの、その他のベテランは脇谷が4打数2安打1打点、高橋が2打数1安打1打点、大村が3打数2安打2打点と結果を残しました。彼らはまるで一軍で苦戦しているメンバーたちに奮起を促すかのような活躍だったと思います。ただ、安打数は11と決して打ちまくったという訳ではありません。要は集中打が出て効率良く得点できたということなのです。11安打のうち10安打が四回までに集中していたのでした。得点すべき時に得点できたということがこの試合の勝因だったと言えるでしょう。

そんなベテラン勢が活躍する中で若手も負けじと結果を出していました。先制は中井のスリーベースによるものです。真ん中に入ってくるやや外側のストレートでした。中井は一時期より幾分振りも鋭くなってきている気がします。打点は中井の他に大田も山本も記録しました。大田は相変わらず外角球のストライクボールの見極めが悪いのですが、満塁の場面での集中力はさすがのものがありました。山本も一時の調子の良かった時期に比べると大振りが目立ち、かなり打ち損じが目立ちます。しかし、金曜日の試合では決勝の本塁打を放ったり、この日もランナーを２人を置いた場面でダメ押しとなるタイムリーを放っています。中井や大田同様の集中力を感じました。

イースタン巨人がこのように大事な試合で奮戦している頃、甲子園では一軍が不甲斐ない戦いをしていました。野球というのは多分にメンタル面で左右されるものが大きいスポーツです。時として技術や能力よりも、流れや勢いの方がゲーム支配に重要になってくるのです。私は今年の巨人を見てきて、本当に流れや勢いというもの自分の方に引き寄せるのが下手なチームだったなと思います。いつも風下で戦っているような感じを受けました。では流れや勢いはどのように作り出せばいいのか？状況にあった用兵と采配ということなのでしょう。目下絶好調の中日は昨年の4番、和田をファームに落とし調整させました。対して原監督はラミレスの起用にこだわり、下位打線で起用し続けました。私は落合さんの方が原監督よりも優れているとは思っていませんが、ことチームの機能を有効活用しているかどうかは落合さんの方が上だと思っています。原監督は全て一軍というか目の前で行われていないと気が済まない感じです。せめて調整くらいはファームなり、別の誰かに任せればいいのにと思ってしまいます。

私はいくら待っても調子のでない選手の復調を、原監督が目の前で見る事にこだわることが、今年終始一貫して巨人が良い風を見つけられず、勢いが生まれなかった原因ではないかと思っています。シーズン当初から言い続けていることですが、原監督はもっとファームを有効活用して欲しい。ファームの力を信じて欲しい。不調の選手はファームに任せ、その代わりファームで頑張って結果を出している選手を多用した方がチームに勢いが生まれると思います。2002年も2008年も強かった年はどんどん若手を多用してチーム力に変えています。その時のことを思い出して欲しいのです。

ペナントレースも残り20数試合しかありませんが、ファームで頑張っている選手たちの元気を一軍に注入することがCS、そして一縷の望みの優勝へ向けた最後の方法だと思っています。

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