伊集院と土井の本塁打! 10月4日プロアマ交流戦巨人対ホンダ戦のレポと動画アップ

  • 舎人
    2011年10月05日 23:41 visibility609





試合経過




火曜日の試合のレポと動画アップをします。公式戦が終わってもこういった形で野球観戦ができるということは本当に幸せなことです。これも第2二軍が創設されたことによる恩恵です。巨人の育成制度については理想論に近く、まだまだ多くの問題点を抱えていると思いますが、この第2二軍の存在は選手たちの出場の機会確保の点で十分に役割を果たしたと思います。今までは一軍から回ってきた選手のリハビリや調整のために奪われていた場所が、本来の育成のために今年は使われたと思います。相手のレベルなど細かいことを言い始めたらキリがありませんが、ここで鍛えられた選手たちが二軍でマンネリ化していた選手たちに大いに刺激を与えたことと思います。




この日の対戦相手のホンダは社会人野球の強豪で、5月8日に対戦した時には1対2で敗れています。本来はプロの方がアマよりも上でしかるべきところですが、ホンダの実力は十分イースタンレベルはあるでしょう。どこかのクラブチームと違い、格好の対戦相手と言えると思います。しかし、この日のホンダはレギュラーが海外遠征のため何人か不在だったことと、ゴンザレスがあまりに良過ぎたために、試合中盤まで完璧に抑えられていました。しかし、八回に福泉から下水流が本塁打を放つとあれよあれよと3得点、試合はどうなるか分からなくなってしまいました。巨人打線も初回二回と本塁打2本で効率良く5得点したものの、三回から登板した諏訪部以下の投手に抑え込まれてしまいます。二回終了の時点で5対0だったので巨人のワンサイドゲームかと思っていたら、終わってみれば5対3、巨人の辛勝でした。ヒットの数もホンダの4本に対して、巨人は5本と大して変わらない有様です。さすが社会人の強豪といったところでしょう。




  

 

三回をパーフェクトに抑えたゴンザレスに代わって四回から登板した古川はゴンザレスの勢いを引き継いだように2イニングをパーフェクトに抑えました。すでに入団して4年目、支配下選手で第2にいるということは育成落ち、もしくは自由契約のピンチだということです。どうもこれまではこれからという時に何度もケガなどで生彩を欠いてきました。昨年からはサイドスローに挑戦しているものの、なかなかコンスタントに投げる姿を見せません。この日のMAXは131キロ、ハッキリ言ってプロでやっていくには厳しい球威です。しかも、コントロールも特別いい訳ではなく並といった感じです。今までは一場事件の関係でぎくしゃくしていた明治大学との兼ね合いで大目に見てきてもらった感じですが、正直、今年は厳しい立ち位置に立たされていることと思います。ただ、球のキレはそれなりに良かったですし、打者が非常に打ちづらそうにしていました。もう少し球威なりコントロールがあれば俄然面白い存在になるのにというのが私の感想です。


 


  

 

古川、中里に続いて登板したのはルーキーの福泉でした。エラーも絡みホンダに3失点だったのですが、相変わらず投球に特長がありません。MAXは141キロ、ドラフトの時は147キロを投げるパワーピッチャーとの触れ込みでしたが、春先に見た時もMAXは141キロ、この日も同じということは、おそらくこれが福泉の力量というものなのでしょう。しかし、フォークのキレだけは素晴らしいと思いました。古川は左のワンポイントとして中日の小林のような投手になるという明確な目標があります。それに対し、福泉はどんな将来像を描いているのかがよく分かりません。緩急を使える先発を目指すのか、球威とフォークで力押しをするリリーフを目指すのか、そのあたりをまず見定めることが必要だと私は思います。


 


  

 

バッターで目立っていたのは伊集院と土井です。この二人は非力ぞろいの第2のメンバーの中で数少ない大きいのを打てるバッターです。伊集院は捕手から内野手にコンバートされて2年目、高校時代もサードを守っていましたが、守備力はそんなにあるとは思えません。この日も真正面のゴロを弾いて、失点に絡むエラーを犯していました。しかし、打つ方はセンスがあります。特にリストが強く、長野に通じる打球の角度を感じます。変化球に対する対応など、まだまだ課題はあるのでしょうが、いつか出てくると私は信じています。同期は坂本と田中大二郎。しかし、この2人よりも早く伊集院はプロ初本塁打を放っているのです。プロ入りして間もない3月の教育リーグのベイスターズ球場でした。大きな放物線を描いた打球がレフトの向こう側のネットに吸い込まれました。その時の鮮烈が私には忘れられません。辻内や中井と同様のロマンを伊集院にも私は感じています。


 


土井は剛の中に柔を併せ持つ本当の長距離砲です。この日はひっかけて詰まった感じのフライがレフトポール際に飛びましたが、これが切れずに本塁打になったのです。芯で打っていれば確実にファールになっていたことでしょう。私はてっきりファールになると思って、ビデオカメラを回すのを一瞬ためらいましたが、それでもと思って角度を変えたところ本塁打になったのです。これを意図的にできたとしたら、西武の中村のようです。どうなのでしょう。内角に穴があるものの、真ん中から外側はストレートにも強く、変化球にも対応します。来年は第2ではなく二軍の方で主に出場することになるでしょう。そして、そこで活躍すれば支配下入りと一軍が見えてきます。これは決して希望的観測ということはないでしょう。


 



 


ところで、この試合の布陣は実に面白いものでした。スタメンの3番ゴンザレスに始まり、土井がライト、谷内田がファーストです。これだけでも奇妙なのに、今度は途中出場の李イーフォンをファーストでなんかで起用しています。ゴンザレスは実戦で立たせたいという狙いがあったのでしょうが、他は足りない野手を穴埋めする苦肉の策でしょう。七回エラーをしそうになった李にみんなが「いいよ!いいよ!イーフォン!」と声をかけていました。まさか野手転向ではないと思いますが!?


 


動画は6本作りました。これで私がYouTubeにアップした動画は400本、ニコニコ動画にはちょうど100本アップしてあるので、合わせて500本になりました。少なからず若手ファンと感動を共有できたのではないかと自負しています。


 

古川祐樹の投球 2011年10月4日


福泉敬大 奪三振!2011年10月4日


伊集院峰弘 レフトオーバー本塁打!2011年10月4日


籾山幸徳 レフト前ヒット&ファインプレー!2011年10月4日


土井健大 レフトオーバー本塁打&センター前ヒット!2011年10月4日



川口寛人 ライト前ヒット!2011年10月4日










































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