意外に巧みな李イーフォンのバットコントロール

  • 舎人
    2011年10月11日 02:46 visibility593













試合経過

今日からフェニックスリーグが始まりました。この時期、季節外れのオープン戦でもない限り、関東で若手の試合を見ることはできないのですが、今年は違います。未だにプロアマ交流戦が行われているのです。私も9月のイースタンの公式戦終了と共にレポ屋を店仕舞いするはずが、こんな感じで予定外の観戦を続けています。それも今週末で終わりになるはずが来週末も追加で試合が行われるとか・・オフでやりたいこともあるというのに、嬉しいような落ち着かないような、いつもと違った今年の秋です。

ここ数日のプロアマ交流戦で気になることは、妙な布陣で戦っていることです。先日も土井が外野も守っていたり、谷内田がファーストだったりしましたが、木曜日の試合では引退したはずの佐藤がファーストを守ったりしています。もはや何でもありといった感じなのですが、その中で台湾出身のサウスポーの李が野手として出場しています。これは二軍の主力が九州に移動してしまっているための緊急措置とのことで、期間限定の野手転向とのこと。しかし、意外にもヒットを量産し、野手顔負けの活躍をしているのです。この試合でも李は相手サウスポーから左対左を苦にせず、巧みなバットコントロールでレフト前にヒットを放ちました。まるで今日の一軍の試合で阪神の平野が高木から放ったヒットのようです!

元々、台湾時代、投手としてだけでなく野手としても騒がれていたとのこと。それがこんな形で証明されたのです。投げる方は何らかの事情で登板していません。今シーズンは夏場にわずかに1試合1イニングを投げただけです。しかも、入団時140キロ近い球速を記録していたのが、その試合では130キロに届かない状態でした。明らかに故障なりイップスといった何らかの事情を抱えていることは間違いありません。だから、今回ファーストの守備に就いた時は、本格的な野手転向かと思った人も多かったと思います。私は良い時の李の投球を目撃しているため、そう簡単にあの才能を捨て去るとは信じ難いと思っていたので、野手の員数合わせのためだろうと思っていました。以前、林(現日ハム)も野手が足りなくなると員数合わせで出場していたので同じパターンだと思っていました。

しかし、このように野手としてのセンスを示されると、何だか野手李イーフォンも見てみたくなってしまいます。とは言え、まずは入団時の状態に戻すこと。私は投手にギリギリまでこだわるべきだと思う。しかし、それがもしダメだと分かったら、その時は不退転の決意で野手に挑戦する。そんな感じでこれから取組んで行ってくれたらと思います。

李イーフォン レフト前ヒット!2011年10月9日 ←New













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