土井・籾山の連日の活躍、戦力外の川口と黄ツーロン　それぞれの秋 10月9日プロアマ交流戦巨人対FIEN`94戦のレポと動画アップ

舎人
2011年10月12日 23:17 visibility754

試合経過

http://labola.jp/diary/13371920

日曜日のプロアマ交流戦のレポと動画アップをします。この日の相手はWIEN`94というクラブチームが相手でした。このチームとは今年2度目の対戦です。前回の6月12日の試合は4対4の引き分け。なかなか侮れません。どんなチームかと調べてみたら、東京・神奈川・埼玉・千葉を中心に活動している学生時代硬式野球をやっていた選手たちで主に構成されているクラブチームの強豪でした。全日本クラブ野球選手権で優勝したこともあるとのこと。メンバー紹介の名前の中にGM補佐として、あの慶応大出身の左腕志村亮氏の名前がありました。私と同年代ですが、当時文句なしドラフト1位と言われた名投手です。絶対にプロには行かないと話して一流企業に就職したと聞きましたが、こんなところで名前に出会うとは意外でした。志村氏はWIEN`94の設立当時からかかわっており、監督も務めたことがあるとか・・

WIEN`94公式サイト　 http://wien94.com/

さて、試合は8対1と巨人の大勝でしたが、先発のグライシンガーは今年見た中で最も球威を感じさせる投球でした。最高球速はなんと148キロです。一瞬、打球に反応したのかと思いましたが、その後も147キロがあったり、146キロを連発したりして、これが誤計測ではないことが分かりました。コントロールも問題なく、変化球のキレも良い。4日に投げたゴンザレスと遜色ない投球です。これは最後の中日との3連戦で登板させてくると思います。CSに向けて頼もしい投手が帰ってきたと思います。

3番手で土本が登板しましたが、球威は昨年とは比べ物にならないほど生彩を欠いています。入団時よりも5キロ以上球速が落ちているのです。故障という話は聞きません。どうも投球フォームがおかしくなってしまっているのではないかと思います。メカニックの問題ならば復活の見込みもあると思うのですが、このままだと今年限りの可能性も感じます。今年26歳の土本にとって時間はありません。

打つ方ではこの日も土井と籾山が活躍しました。これで二人とも10月に入ってからのプロアマ交流戦で全てマルチヒットです。この2人に伊集院を加えた3人は打撃型の一芸選手です。一にも二にも打つことでアピールしなくてはいけません。これからもどんどん打って打ってアピールしていって欲しいと思います。

それぞれの秋です。明日に向けてアピールを続ける選手もいれば、この日、戦力外通告を受けた川口と黄も出場しました。川口は守備範囲の広い守備と意外に粘りのある打撃で、私も守備型の一芸選手として将来小坂のような選手になることを期待していましたが、同じ守備型の育成選手の中では一番先に戦力外になってしまいました。川口よりも力のない選手はいたと思います。しかし、川口が選ばれたのは年齢的に一番上だったのが川口だったからでしょう。戦力になる可能性と年齢を天秤にかけた時、もう待てないと判断されたのだと思います。

黄は昨年、交流戦の頃一軍で登板したりしていましたが、今年は開幕からずっとファームにいたままでした。しかも、二軍でもなかなか登板せず、わずか4試合の登板にとどまりました。この日の球速は141キロが最高、特に故障をしているようには見えませんでしたが、なんらかの理由でベストの状態で投げられないのでしょう。もしかしたら、育成落ちかもしれませんが、私はおそらく帰国させるのではないかと思います。台湾球界で復調を目指すことになるでしょう。もしかしたらまた日本球界に復帰するかもしれません。

試合が終わった後、ベンチの中では球団の関係者らしき人のスピーチに続き、2人のあいさつがありました。彼らをねぎらう大きな拍手がスタンドまで届きました。2人のことを記憶のみではなく、しっかりとした形にすべく、最後の動画を作成しました。彼らの今後の人生が幸多いことを祈りたいと思います。