高卒2年目選手の活躍！宮國と和田　4月1日イースタンリーグ 巨人対日本ハム戦のレポと動画アップ

試合経過

いつもは車で球場に行っている私ですが、昨日は珍しく電車でジャイアンツ球場へ向かいました。余裕を持って30分以上前に到着するように出発。しかし、京王線が遅れて着いたのはなんと試合開始2分前！会員証を提示して慌てて入場すると、電光掲示板に「投手宮國」とあるではないですか!?びっくりしました。てっきり先発は開幕戦以来登板のない笠原か先週の日曜日に先発をした朝井、もしくは福田だと思っていました。これはモタモタしていられないとトイレに行くことも我慢して席を確保し、なんとか最初から観戦することができました。

宮國は来週の日曜日、4月8日の阪神戦で登板させる予定だと記事にありました。すると逆算して中6日となる昨日に先発をさせたのでしょう。七回を投げ、球数は100球を超えていました。失点は2とまずまずの結果だったものの、今まで見た中でもかなり悪い方の宮國だったと思います。どうもコントロールが今ひとつで、高めに浮いた球が目立ちました。また、アスレチックス戦ではよく決まっていたカーブが、あまり上手く制球されないのです。なんだか微妙な制球のズレを調整しようとしているうちに、カウントを悪くして痛打されたり、四球を与えたりしていた感じでした。そのために奪った三振も、宮國にしたら異様なほど少なく1つだけでした。

それでも投手としての総合力の高さがあり、色々な引き出しから戦える道具を引っ張り出して、破綻なく投げ切っていたのはさすがです。また、失点は六回になって疲れからか、やや集中力が落ちてきたためでしょう。杉谷には内角のスライダーを二塁打されましたが、これは打った方が上手いとしか言いようのないもので仕方ないにしても、今成に打たれたタイムリー二塁打は真ん中付近に吸い込まれるよな失投だったと思います。しかし、実質的に失点はこの1点だけです。2点目は守備の乱れによる田中のエラーのようなものなので宮國に責任はないでしょう。

いよいよ次は公式戦初登板にしてプロ初先発です。槙原の2年目デビューを思い出します。しかし、昨日の様な投球をしていたらおそらく五回持たないでしょう。楽しみに思いながら心配に方が先に立ってしまう今の心境です。動画はできれば全球をアップしたいと思いますが、少し時間がかかると思います。出来上がり次第紹介します。

二番手の高木康は逆転を許す1回2失点でしたが、まだまだ調整不足だと思います。制球が甘く、特に変化球がほとんど高いままでした。140キロ以上が1球だけありましたが、後はほとんど130キロ台中盤です。球威も、もう少し戻ってこないと厳しいと思います。約2週間の遅れと感じました。

真田がいい当りを連発され、1回2失点、金曜日見た時に比べて、やや体のキレがなかったように感じました。ここ一週間で3度目の登板ということで、疲れがあったのかもしれません。

打線は7安打放ったものの、若手で結果を出したのは和田１人だけと寂しいものに終わりました。中井もこの日はいい当りはあったものの無安打でした。唯一、マルチヒットを放った和田ですが、最初のヒットはセーフティバントです。絶妙なもので、よっぽど練習したのでしょう。そして2安打目はランナーを一三塁に置いた場面で、勝負強くレフト前にタイムリーを放ちました。大したものです。打った球は落ち損ないのフォークか、曲がり損ないのスライダーといった133キロの微妙な半速球でしたが、くるりと軸がぶれずに体を回転させて対応しています。昨年はこんな腰の入ったバッティングはしていませんでした。育成選手ながら唯一スタメンで起用されている理由が分かります。なかなかの成長ぶりです。

昨日の日記でも話しましたが、これはマルチプレーヤーなどではなく、レギュラーを目指して欲しいです。現在、阪神で監督をやっている同じ名字の和田豊さんのようないぶし銀の名プレーヤーになる可能性を感じます。これからが楽しみです。

珍しいものを見ました。田中のセーフティバントです。今年のイースタン巨人は川相監督の指導が昨年以上に浸透してきたせいか、こういった芸を数多く見る事ができそうです。先日も河野がサヨナラスクイズをやったようですが、この方針はぜひとも一軍にも広げて欲しく思います。統一球時代はロースコアの試合をどう制するかです。きっとファームでのこのプレーは一軍の試合で役立つ日が来ることでしょう。

和田凌太 セーフティバント＆タイムリーヒット！2012年4月1日

田中大二郎 セーフティバント！2012年4月1日