見直したぞ！江柄子イースタン初勝利　5月12日イースタンリーグ 西武対巨人戦のレポと動画アップ

試合経過

年に一度の高崎でのイースタン巨人戦、今年も赴任先から帰宅せずに見に行ってきました。天気は良かったものの五月の半ばだというのに風が冷たく、やたらと寒い試合でした。まるで3月の球場観戦のようです。かろうじて長袖のシャツだったものの「トレーナーでも持ってくれば良かったと後悔しながらの観戦となりました。前回の5月5日の観戦は暑くもなく、寒くもなく、最高の観戦日よりでしたが、考えてみるとそういった日は一年を通じてめったになく、屋外での観戦は暑いか寒いかのどちらかのような気がします。こんな球場観戦を10年以上続けているというのに、準備が甘かった自分を責めました。

さて、この試合はルーキーの江柄子が先発でした。オーダー発表の前にブルペンでは金刃とおぼしきサウスポーが投げていたので、嫌な予感がしていたのですが、今回はその呪縛から外れました。しかし、江柄子は教育リーグの3月11日の先発で見た時にガッカリした投手だったので微妙な思いでした。MAX150キロの本格派との触れ込みで入団したはずなのに、なぜかこのと時見た江柄子は緩急でかわす軟投派のような投球をしていました。なんだか以前在籍した栂野のような投手だと感じました。なんでこの投手が本ドラフトで指名された投手なんだろうと思いましたし、同じルーキーなら田原の方がよっぽどマシと思いました。

しかし、この日の江柄子は前に見た時とは別人のような素晴らしい投球をしていました。初回はなんだかやたらと慎重でテンポが悪く、やっぱり心配した通りだと思いましたが、１人ランナーを許してから、途端に開き直ったような投球を始めます。次のバッターには、浮いてばかりでなかなか決まらない変化球を一切封印して、ストレートのみの投球です。すると、急にテンポが良くなりました。そのバッターを打ち取ると、それで気持ちが落ち着いたのか、そこから先は変化球もビシビシ決まるようになりました。

二回以降はほとんど完璧な投球です。で、ストレートは常時140キロを超えていましたし、スライダー、フォーク、カーブと操る変化球全てが自在にコントロールされています。前回も良いと思った緩急はさらに素晴らしく感じました。これで二軍ながらプロ初勝利です。小谷前コーチがその投球をほめていた江柄子をようやく見る事ができました。茶柱さんが聞いた球団関係者のこぼれ話によると、江柄子は股関節が固いとのこと。このことが江柄子の投球に様々なマイナス要素を与えているのだとか。こういった弱点があっても、この歳ではどうすることもできないことかもしれません。しかし、この日の投球を見る限り、今ある身体的特長をなんとか駆使していけば、一軍でも通用するのではないかと思いました。タイプとしては先発向きだと思います。今秋26歳になるオールドルーキーの今後が一気に楽しみになりました。

打者ではリハビリ中の矢野が本当に素晴らしいバッティングを見せていました。しかし、ヒットで出塁しても全力疾走とはいかない感じです。また、同じくリハビリ中の古城もヒット1本がありましたが、試合前の守備練習では動きが悪かったです。ただ、打つだけならこちらも問題ない気がします。二人とも復帰は時間の問題だと思います。中井や加治前、隠善たちに残された時間は少ないと言っていいでしょう。

他の野手では橋本がマルチと相変わらず好結果を出していました。ほかの選手との兼ね合いがありますが、いつでも一軍に昇格してもよい状態をキープしています。和田は平野のカーブをレフト線に二塁打を放っていました。これは初球だったのですが、初球カーブを打つなんて由伸のような感性のバッターなんでしょうか。少し驚きました。

動画は4本作りました。江柄子のものは全57球全て編集して球速表示も付けました。右バッターのインスラで三振を取るシーンが最高です！

江柄子裕樹 イースタン初勝利！2012年5月12日

橋本到 マルチヒット！＆二盗！2012年5月12日

和田凌太 レフト線二塁打！2012年5月12日

丸毛謙一 ライト前ヒット＆二盗 2012年5月12日