
松本のスケール、今村のしなやかさ、森の力強さ 高卒ルーキー三人衆が揃ってデビュー登板!
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舎人
2012年05月26日 14:12 visibility981
試合経過
昨日のプロアマ交流戦で昨年のドラフトで巨人に指名され入団した高卒ルーキー投手の三人が揃ってデビュー登板を果たしました。降りしきる雨の中の登板でしたがそれぞれが無失点で投げ終え、それぞれ個性を発揮していました。
先発は松本でした。画像だとヒョロヒョロの印象ですが、マウンドでの立ち居姿はそこまで華奢に感じません。ストレートのMAXは142キロでしたが、それ以上に速く感じます。しかも、角度があり打者にとっては非常に打ち辛そうに感じます。同じような体形の楽天片山がルーキー時にここジャイアンツ球場で投げて130キロそこそこしか球速が出ていなかったことを思い出しましたが、松本は球速ならばまずまずだと思いました。
この日14球投げたいうち、変化球は2球のみ。スライダーかフォークだと思いますが、腕の振りが特別緩むということもなく感じました。使おうと思ったらすぐにでも一軍のワンポイントぐらいなら使える気がします。しかし、あくまで将来のエース候補でしょうから、今年一年はじっくり熟成させて大きく育てて欲しいと思いました。将来像は400勝投手金田さんでしょうか。
二番手は今村でした。わずか6球で三者凡退に打ち取ってしまったので、もっと見てみたい気がしましたが、その6球の中に今村の投球のエッセンスが詰まっていた気がします。ストレートは松本には及ばないものの137〜138キロを安定して投げています。テイクバックが非常に小さく、コンパクトな投球フォームながら緩速急といった感じで、球が投げ込まれてきます。これも松本とは違った意味で打者にとって打ち辛さを感じさせていることでしょう。
変化球もスライダー、カーブとそれぞれ投げていました。特にカーブは大きく弧を描くものでカウント球として大きな役割を果たすことでしょう。タイプとしては先発タイプに感じます。松本同様大きく育てて欲しいと思います。あくまで個人的な印象ですが、どうも三人の中で最も故障の心配があるのが今村のような気がします。無事に成長すればかつての中日のエース今中のようになれると思うので、大事に育てて欲しいと思います。
三番手、高卒ルーキーとして最後に登板したのは育成選手の森でした。千葉県出身の巨漢右腕です。昨年オフ育成落ちした齋藤を連想させます。実際は共通する部分はあるものの、森の方がやや球威を感じさせます。育成選手とは思えないほどまとまりを感じ、投球フォームも三人の中では一番固まっている気がします。球速はMAXで138キロ止まりながら、ストレートに関してはほとんど制球の心配がいらない感じです。しかし、スライダーとおぼしき変化球はいずれも高めに浮き、制御されていませんでした。
昨年の成瀬と比べると球速はほとんど同じながら、森の方が強く重い球質に感じます。制球力も幾分森の方が上に感じます。まだ一度しか見ていないので何とも言えませんが、球速をあと5キロアップさせることができれば支配下入りが見えてくると思います。さらに、頼りになる変化球が1つでも取得できれば一軍が見えてくるでしょう。
三人とも無限の可能性を秘めていると思います。宮國のように今年一年はひたすら体を作り、走り込みをして来年以降の一軍定着を目指せばいいと思います。5年10年先に渡ってケガをしない体作りが彼らが取りあえず取り組むべき仕事だと思います。この三人のうち誰が一番先に一軍に昇格し、初勝利を挙げるのか今から楽しみです。昨年の宮國田中成瀬同様、今年の三人衆の成長の軌跡を今後も追い続けたいと思います。
動画は全球に球速表示を付けて編集しました。これから大きく育って行く彼らのスタート地点の姿を共有して欲しいと思います。
松本竜也 プロ初登板 2012年5月25日 ←New
今村信貴 プロ初登板 2012年5月25日 ←New
森和樹 プロ初登板 2012年5月25日 ←New
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