
ドラフト1位ルーキー松本竜の東京ドーム初登板の最高球速は辻内の東京ドーム初登板の最高球速と同じだった!
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舎人
2012年08月21日 02:39 visibility1408
週末の試合の話をする前に、先週の松本竜の東京ドーム初登板について話をしたいと思います。毎年、夏に行われる東京ドームでの二軍戦では注目のルーキー投手が登板しています。昨年の宮國もそうでしたが、辻内もルーキー時に同じように東京ドームで投げています。顔見世興行の意味合いがあるのでしょう。
しかし、松本の登板結果はというと残念ながら2本の本塁打を打たれ、ホロ苦いデビュー登板となってしまいました。四死球は1つしか与えず、コントロールを乱しての投球ではありませんでしたが、今の球威や球のキレは到底一軍レベルでないことを思い知らされるものだったと思います。
松本竜 東京ドーム初登板結果
2012年8月15日(水) イースタンリーグ 巨人対ロッテ戦(in東京ドーム)
一回表
伊志嶺:カウント2-2から死球(135キロS、134キロF、134キロF、123キロB、122キロB、左肩127キロ)
角:初球サード犠打(真ん中137キロ、セーフティ気味)
一死二塁
清田の打席で伊志嶺が三盗
一死三塁
清田:カウント2-2から空振り三振(129キロB、135キロS、125キロB、135キロF、アウトロー137キロ)
細谷:カウント2-2から空振り三振(137キロB、139キロS、140キロB、137キロS、低め138キロ)
伊志嶺残塁、一回表終了
二回表
高濱:初球センター前ヒット(真ん中やや内より137キロ)
青松:カウント2-1からレフトオーバー本塁打(125キロB、131キロF、138キロB、137キロF、高め139キロ)、0対2、ロッテ先制
南:カウント1-2から空振り三振(139キロB、138キロF、109キロS、123キロF、低め116キロ)
渡辺正:カウント2-2から見逃し三振(107キロB、138キロSw、106キロS、137キロB、インロー120キロ)
翔太:カウント0-1からショートゴロ(139キロS、高め123キロ)
二回表終了
三回表
伊志嶺:フルカウントからセカンドゴロ(109キロB、136キロSw、141キロB、137キロB、136キロS、137キロF、138キロF、アウトハイ144キロ)
角:フルカウントからライト前ヒット(140キロF、124キロB、136キロB、138キロF、108キロB、137キロF、インハイ138キロ)
清田:初球センターフライ(真ん中108キロ)
細谷の打席で角が二盗
二死二塁
細谷:フルカウントからレフト左タイムリー二塁打(120キロB、122キロF、125キロB、109キロB、137キロS、138キロF、低め114キロ)、1対3
二死二塁
高濱:カウント3-0からライトオーバー本塁打(136キロB、137キロB、107キロB、低め136キロ)、1対5
投手交代松本竜→久米
松本にとってはほろ苦い東京ドーム初登板になりましたが、これはこれで良かったと私は思います。多くの観客の前で悔しい思いをすることが、松本のプロとしての自覚と向上心に結び付けばいいと思います。
もっとも結果は出ませんでしたが、随所に大器を感じさせる登板だったと思います。むしろ、まとめようとする意図が強すぎる方が心配。焦らずにスケールアップを図りながら、まとまっていけばいいのではないか。松本に関しては体幹を中心とした体力アップに重点を置いて過ごし、登板間隔を空けながらしばらく様子を見て行った方がいいように感じます。
ところで、この試合での松本のMAXは三回表に伊志嶺をセカンドゴロに打ち取った144キロでしたが、実は6年前に登板した辻内のMAXも144キロだったのです。体の出来上がっていない感が強い松本と、高校時代から150キロ台のストレートをどんどん投げ込んでいた辻内の最高球速が同じとは少し意外な気がします。
辻内東京ドーム初登板結果
2006年8月22日(火) イースタンリーグ 巨人対ヤクルト戦(in東京ドーム)
一回表
内田:フルカウントから四球(138kmS、113kmS、141kmB、140kmB、139kmB、140kmB)
土橋:カウント2-1からライトフライ(138kmS、135kmF、134km)
飯原:フルカウントから四球(112kmB、136kmB、135kmB、138kmS、139kmF、140kmB)
一死一二塁
畠山:フルカウントからセカンドゴロ併殺打(144kmB、141kmB、138kmSw、135kmF、112kmB、115km)
一回表終了
二回表
牧谷:フルカウントから詰まったセンターフライ(114kmS、141kmB、138kmSw、117kmB、141kmF、140kmB、140km)
川本:初球レフトフライ(139km)
大原:フルカウントからライトフライ(139kmB、135kmF、133kmS、117kmF、134kmB、140kmB、140kmF、139km)
三者凡退、二回表終了
三回表
川端:カウント2-1からレフト前ヒット(138kmB、139kmB、138kmF、139km)
川島:見逃し三球三振(133kmS、135kmS、133km)
内田の打席で川端が二盗死
内田:カウント2-1からライトフライ(136kmB、137kmS、136kmB、137km)
三回表終了
四回表
土橋:カウント0-1からファーストファールフライ(108kmF、136km)
飯原:カウント1-1からセカンドゴロ(109kmB、138kmS、138km)
畠山:カウント1-1からレフト前ヒット(135kmB、143kmF、137km)
二死一塁
牧谷:カウント1-1からセンターフライ(133kmF、136kmB、141kmS、125km)
畠山残塁、四回表終了
五回表
川本:カウント3-1から四球(108kmB、139kmB、140kmB、136kmS、133kmB)
大原:カウント0-1からファーストファールフライ(138kmS、138km)
川端:カウント3-1からセンター前タイムリーヒット(132kmB、130kmB、133kmB、133kmS、137km)
一死一塁
川島:カウント0-1から犠打(???S、130km)
二死二塁
辻内降板→投手会田
※交代した会田が失点し、辻内の自責点は2
実はこれには事情があって、この当時の東京ドームのスピードガンと、現在のスピードガンを比べた場合、当時の方が約2~3キロほど辛く表示されていたようなのです。したがって同じ球速表示であっても、実際には辻内の方が速かったことと思います。しかし、面白いのは辻内よりも松本の方が三振が多いことです。球質が違うのかもしれません。速くて重い球質の辻内と、キレがあるものの軽い球質の松本といった感じでしょう。
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