
充実の一軍投手陣に好投しても入り込めない辻内の悲劇 8月5日イースタンリーグ 巨人対西武戦のレポと動画アップ
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舎人
2012年08月12日 14:27 visibility1259
試合経過
一軍では高木京介や田原といった新戦力が勝ち星を挙げたりして、完全に定着を果たしてしまいました。2人ともファームでは可能性を感じる投球をしていたことは確かです。しかし、オープン戦の頃からすでに頭角を現していた高木京はまだしも、五月頃まではファームで投げていた田原が、まさかここまでやれるとは私も思っていませんでした。思うに、ここまでの投球をできるようになったのは一軍での経験によるものが大きい気がします。なんだか登板をするたびに、少しずつレベルアップしていったような感じがしました。つまり2人は一軍で成長したのではないか。きちんとした役割を与え、新人であっても決して甘やかした扱いをしない。そのことが2人の自覚と成長を促したと私は考えます。
この2人の成長によって、巨人の投手陣はかつてないほど充実したものになってきています。それぞれの投手がちゃんと結果を残しているのですから、入れ替えができないほどです。私がイチオシの一岡でさえ喰い込めないほど。ファームには一軍で見てみたい投手が他にも何人もいます。先日支配下登録された岸や故障から復活した江柄子、シーズン終盤に強い野間口、実績十分な金刃、ようやく長い不調から脱し球威が戻ってきたと噂の朝井・・どの投手もチャンスさえ与えれば、結果を残す可能性を秘めていると思います。しかし、現在の投手陣12人枠には外れてしまう。巨人ファンに取っては頼もしい限りですが、ファームを追いかけている者としてはもったいなくも思います。
5日の試合で先発をした江柄子に続いて2番手で登板した辻内などもその1人です。この日はヒットを1本打たれたながらも併殺に切り抜け、打者3人をわずか5球で打ち取っていました。何試合かに一度、情けない投球をするものの、今年の辻内はこんな感じで、ほぼ安定した投球を続けていると思います。すでに7年目、開花を待つファンは多いものの、なかなか突き抜けることができません。しかし、今年は32試合に登板し、35回を投げ、2勝1敗、防御率2.31といったまずまずの成績を修めてています。これは実は過去最高の数字です。他の多くの球団ならば、敗戦処理なり、谷間のローテーションなりで、少なからずチャンスを与えられることでしょう。巨人だって他の年なら一軍昇格もあったかもしれませんが、今年に限ってはかなり厳しいことと思います。高木や田原のように一軍に抜擢することで成長をするかもしれませんし、逆に萎縮して本来の力を発揮できないかもしれません。しかし、この25歳というアスリートとして最高の時期に、ファームに埋もれさせてしまったままというのは本当にもったいない。
辻内以上に結果を残している投手が二軍には何人もいて、その投手たちも同じように昇格できないのですから、辻内だけ特別扱いという訳にはいきません。投手枠を13人制にしたらどうかとも思いますが、そうしたら、今度は野手の若手登用の機会がますます少なくなりますし、本当に困ったものです。
しかし、腐ってはいられません。結果を残して行きさえすれば、必ずチャンスは巡ってくることでしょう。充実した戦力も、何かの拍子で連鎖的に崩れてしまうものだからです。それを巨人ファンとしては決して祈ることはできないのですが、追いかける贔屓の選手見たさに釈迦に帰依する前の鬼子母神のような思いが生まれることも否めません。
辻内崇伸 2012年8月5日 ←New
この試合の他の動画は土曜日の試合と同様に一緒に観戦した茶柱さんがアップしてくれています。山本の巧打と球威が増して俄然面白い存在に成ってきた古川の投球が見所だと思います。
12/8/5GvsL@ジャイアンツ球場の主な動画(茶柱立乃助氏 平成24年8月10日)
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