現在の巨人で最も存在が知られていないであろう小林高也のヒット!

  • 舎人
    2012年08月31日 00:03 visibility3610




今日の巨人は一軍が宿敵中日に快勝しましたし、二軍では今村がノーヒットノーランを達成したりと、ファンにとって大変めでたい日になりました。私が考える今日の一軍の勝利の一番の立役者は、一死満塁から追い込まれながらレフトにタイムリーを放った古城ですね。あのヒットがあったからこそ藤村は続けたと思います。あれで一気に試合の流れが変わりました。ファーストでの起用には疑問がありますが、シーズン終盤の古城は本当に頼りになります。また、今村のノーノーは素晴らしいの一言です。よほど低めに制球されていたのでしょう。技術的なことより、最後まで気持ちが切れなかった点に注目します。こういった胆力はなかなか鍛えて手に入るものではありません。松本竜も大きな刺激を受けたでしょう。この胆力こそが松本に最も欠けているものだろうからです。二人とも競い合って、来年の後半を目標に一軍の先発ローテーション入りを果たして欲しいと思います。

 

さて、日曜日の試合の残りの話や昨日の松本の投球については、動画をアップしたら、もう一度話そうと思っていますが、今日は日曜日の試合でクリーンナップの一角、5番バッターを務めた小林について話します。この小林は私が思うに、巨人ファンにとって最も存在が認知されていない選手ではないかと思います。と言うのも何しろなかなか試合に出場してこなかった選手だからです。2月から4月まではイースタンや二二軍の試合に出場をしたり、しなかったりしていましたが、5月以降は全く出場しませんでした。どこか人知れずケガをしていたのかもしれません。そして、みんながその存在をすっかり忘れた8月になって、ようやく小林の名前が再び試合結果の中に載ることになったのでした。

 

小林は東京経済大出身で、その後社会人や独立リーグでプレーをしてきました。プレースタイルは大砲タイプで、右にも大きいのが打てるのが特長とのこと。2006年のドラフトで日本ハムに育成で入団するはずが、制度上の問題で入団が叶わず、クラブチームで悶々とプレーしていたところ、その長打力に注目した中日が育成で指名して入団させたのでした。しかし、中日ではルーキー時こそ打率がウエスタンで3割を超えましたが、ここ2年は打率が1割に届かない低迷が続き、昨年オフに自由契約になってしまったのでした。

 

巨人がなぜこの28歳の外野手と契約したのか分かりません。巨人の育成選手は小技が上手い俊足巧打の軽量タイプだから、少しでも大きいのを打てる選手が欲しかったのかもしれない。しかし、それなら昨オフ現役引退させた土井をもう一年契約させても良かった気がします。おそらく、数字や素人には分からない可能性が小林にはあるのかもしれませんが、もしかしたら、小林は川相監督が中日の二軍監督時代の選手だったということは、土井の時と同じケースのような気がします。ベンチにおける「声」や「元気さ」を期待して川相監督から小林の獲得申請が球団にあったのかもしれません。

 

私は小林は2007年に1年だけ在籍した下山とかぶるような気がします。昨年、一昨年と打撃スタイルを崩してしまったようですが、本来はバットが内側から出て、センター中心に打ち分けるタイプではないか。あまり見た訳ではありませんが、そんな打撃が垣間見られる気がします。しかし、どんな理由があったにせよ、5月から7月までの3か月間も実戦から遠ざかっていたのは、今オフの再契約が心配になります。年齢も年齢で学年でいったら長野より上なのです。よっぽどの理由がないと契約延長はないでしょう。

 

一にも二にも小林は自分の特長をアピールし続けないといけないのですが、全く可能性がない訳ではありません。巨人にいてトレードでソフトバンクに移籍した福元が、先日の8月7日、ついに一軍昇格を果たしたのです。独立リーグ出身という点も、育成入団という点も二人は共通しています。学年もプロ入りの年も同じこの福元を小林は目標として、励みにして行けばいいのではないでしょうか。今は巨人で一番存在が知られていない選手ですが、いつかそのドラマチックな生き様で誰よりも注目される選手になって欲しいと思います。

 




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