荻野のプロ入り初の猛打賞！8月26日プロ大学交流戦 立教大学対巨人戦のレポと動画アップ

試合経過

今日の一軍のDeNA戦では、スタメンに抜擢された大田が一軍で初の猛打賞を放ちました。対左投手には中井以上に対応力があると思っていたので、この抜擢は大田にとって非常に恵まれたものだったと思います。しかも、先制のタイムリーに始まり、得点につながるレフト前ヒット、ダメ押しの2点タイムリー二塁打も放ちました。ファームにいた時よりも何だか打席の中で余裕が感じられる気がしました。さらに、守備でも再三良いところを見せて、チームの勝利に貢献しました。まさに、この試合は成長した大田のお披露目のような試合だったと思います。大田には今の謙虚な気持ちを維持し、いつまでも守りに入らず、今後も向上心を持ってプレーを続けて欲しいと思います。この大田の活躍は首脳陣に若手抜擢による代価の大きさと、チームやファンの盛り上がりの凄さを再認識させたことでしょう。そして、それによって大田に続く若手抜擢の勇気も与えたことと思います。中井や橋本はモチベーションを維持し、大田に続くための準備をしなくてはいけません。その時は近いうちにきっと訪れることでしょう。

さて、大田の華々しい猛打賞に比べるとはるかに地味な話ですが、先日の日曜日の二二軍の試合では、育成の荻野が人知れずプロ入り初の猛打賞を放っていました。相手はアマの立教大だった訳ですから、大田の殊勲とは比べモノになりません。しかし、今まで守備走塁の人と思われていた選手だけに、この固め打ちはきっと誇らしい思いだったでしょう。藤村と同タイプで思い切りバットを短く持ち、コンパクトに振り抜くことが信条のバッティングです。荻野はこの試合の後のBCL新潟戦ではノーヒットだったものの、その次の桜美林戦ではマルチヒットを放ったそうです。8月14日から始まった第2二軍のプロ大学交流戦シリーズでは8試合に出場し、31打数10安打、打率.322といった感じで、地味ながら少しずつ打撃で結果が出るようになってきているようです。

荻野は入団してからもっぱらショートセカンドの二遊間を守ってきました。しかし、同期入団の財前や丸毛、川口を押しやって最重要ポジションのショートを守って来た割に、うっかりの多い感じです。動きもなんだか普通とは違って、トリッキーな感じがします。この試合で荻野はエラーをしましたが、その他にも成瀬の何でもないセカンド牽制に反応できず、悪送球を招く守備をしたり、東野のタイムリーも何でもない定位置のゴロだったにもかかわらずセンターへ抜かれています。これはあらかじめ打球や送球の来る方向へ体勢を傾けていたものに、実際は逆の方向の送球や打球が来たために対応できなかったものです。感が悪いのにやたらと動き過ぎることが原因でしょう。

育成から抜け出すためには2つ以上の武器がないと厳しいと思います。荻野の走塁は標準以上ですが、私が見て来た限り守備はまあまあといった感じで、アピールできるほどのものではない感じです。この後、支配下入りや一軍昇格を目指すためには、何としてでも走塁に続く武器を手に入れないといけません。それが守備になるのか打撃になるのかですが、荻野はこれからも必死に練習しアピールを続けていかなくてはいけないでしょう。

鬼屋敷は少しレベルが上がると途端に打てなくなってしまう傾向があるのですが、同等以下の相手に対しては非常に素晴らしいバッティングをします。この日は1安打でしたが、小室というサウスポーの投げた外角スライダーに対し、技ありのヒットを打っていました。

投手は話した通り、ダメダメの内容でした。成瀬にしても齋藤にしても大いに思うところはありますが、２人とも期待を込めて三振シーンをアップしました。高卒2年目や4年目ということは同じ年回りの大学生と対戦したのです。それが気持ちが切れたような投球をしたり、高校時代からなかなか成長を感じられない投球をしたのではさみしい限りです。彼らには育成といえどもプロとしてのプライドを持って欲しい。プロでの育成の方が上だということを証明できないと二二軍の存在理由や沽券にかかわります。次回こそ頑張って欲しいと思います。

成瀬功亮 奪三振！2012年8月26日　←New

齋藤圭祐 奪三振！2012年8月26日　←New

荻野貴幸 猛打賞！2012年8月26日　←New

鬼屋敷正人 センター前ヒット！2012年8月26日　←New