大田と中井が揃ってスタメンに並んだ日 イースタンのONからジャイアンツ新時代のONへ
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舎人
2012年09月08日 02:00 visibility1443
今日、平成24年9月7日は後々記念日になるかもしれません。大田と中井が揃って初めて一軍のスタメンに抜擢され、さらに2人ともヒットを放ったのでした。
2人とも第一打席は初回でした。大田は2点先制のニ死一二塁から初球の内角変化球をレフト線にタイムリーヒット!このヒットに似た打席を先日の戸田球場のイースタンヤクルト戦でも見たのですが、その時は「巧いこと打ったな・・」程度にしか思いませんでした。しかし、実は偶然のヒットではなく体得したもののようです。中井の方はニ死ニ三塁で続くバッターが投手だったため、空いた一塁を埋めるための敬遠気味の四球でした。
第二打席は2人とも凡退、大田は合わせただけの投ゴロ、中井は外角の変化球に空振り三振でした。 これはストレート狙いの裏をかかれた感じで、外角チェンジアップ(?)で打ち取られたのでした。
第三打席、大田は一死一塁からインハイを厳しく攻められサードのファールフライ。中井は初球の外角スライダーをセンター前に今季初ヒットを放ちました。やや詰まり気味だったものの、コースに逆らわずセンターから右方向へ、上手くバットに乗せたヒットでした。
第四打席は投手が先発の赤川から正田に代わりましたが、大田は無死一塁から初球の低め変化球をセンター前ヒット。低めのそんなに簡単なコースではなかったはずですが、強烈なゴロが二遊間を抜けて行きました。ここで投手が左腕正田から右腕増渕に代わり中井は代打を送られました。
平成24年9月7日(金) 対ヤクルト戦 大田・中井 打席詳細
第一打席
一回表、投手赤川
ニ死一二塁
大田:初球レフト線タイムリー二塁打(内角129キロ)、3対0
ニ死ニ三塁
中井:カウント3-1から四球(132キロB、139キロF、139キロB、137キロB、外角137キロ)
第二打席
三回表、投手赤川
一死走者なし
大田:カウント1-0から投ゴロ(137キロB、外角121キロ)
中井:カウント2-2から空振り三振(125キロS、140キロB、136キロB、132キロSw、外角139キロ)
第三打席
五回表、投手赤川
一死一塁
大田:カウント0-1からサードファールフライ(123キロF、内角138キロ)
中井:初球センター前ヒット(外角131キロ)
第四打席
七回表、投手正田
無死一塁
大田:初球センター前ヒット(低め126キロ)
無死一二塁
投手交代正田→増渕
中井に代打松本哲
大田打撃結果 4打数2安打1打点
中井打撃結果 2打数1安打1四球
大田、本物打!一発屋じゃ終わらない(スポーツ報知 2012年9月8日)
◆ヤクルト2―8巨人(7日・神宮) 迷いはなかった。初回2死一、二塁。大田は赤川の内角をえぐる球をフルスイングした。左翼線を破る適時二塁打。「とにかくチャンスで打てたことが良かった。左投手だし、『ここで結果を出していかないと』と思っていた」。中堅でスタメン出場し、1日のDeNA戦(東京D)以来となる今季4打点目をマーク。二塁ベース上で手をたたいて喜んだ。
初回は先頭・長野から4連打で2点を奪ったが村田、矢野が凡退。嫌な雰囲気が流れる中、初球の直球に反応した。「考えすぎずに、単純に来た球を打とうと考えていました。初球を思い切り振れました」。配球論は2軍で頭にたたきこんできた。自信をつけたバットで、チームに大きな3点目を呼んだ。
1日のDeNA戦でプロ初の猛打賞に、これまた初めてという3打点の大暴れ。翌2日のスポーツ各紙に「大田」の大きな見出しが躍ったが、チームメートから「これを続けることが大事だからな」と声をかけられた。「1日で終わらせてはいけない。練習にしても何にしても、1つ1つ続けていきたい」。“一発屋”で終わるわけにはいかない。強い危機感が22歳の闘志に火を付けている。
優勝争いでのプレーは初めての経験だ。「1つ1つの積み重ね。大きいのを狙う場面があれば、もちろん狙っていきたい」。迷いのない全力プレーで、1軍定着をアピールしたい。
中井短信(モバイルG報知ニュース 9/7)
昇格して即、一塁で先発。5回2死一塁で中前へ、今季初安打をマーク。「素直にうれしかったけど、(大田)タイシはマルチなんで。負けてられないですよ」
大田は2安打で今シーズン2度目のマルチヒット、だんだん打席の中での立ち居姿が堂々として来た感があります。長野の打撃を参考に、ホームベースからやや離れて構えています。これでも内角はそんなに強くないのですが、最初のヒットのように上手く回転で打つことができれば簡単には凡退しなくなるでしょう。今後は最大の弱点である外角の変化球の見極めが課題です。左投手の外側から入ってくる変化球には高い対応力を見せましたが、右投手の外角スライダーやスクリューボール系を持った左投手などをどう攻略できるかです。
中井は今シーズン5度目のスタメン、通算10打席目でようやくヒットを放ちました。これは2年目の2009年以来のヒットだったのですから、実に3年ぶりのヒットだったということです。ファームで圧倒的な成績を残し、腐ることなく好調を維持してきたことで、今回のスタメンにつながったのでしょう。本当ならばシーズン終盤のこの局面で、こんなチャンスを与えられるとは思っていませんでした。おそらくエドガーが不調で降格、5番の村田も不調で右バッターの得点力が落ちていることが昇格の一因になったのでしょう。ヒット1本を打ったといっても、まだまだ地味ですし、活躍とまでは言えません。しかし、1本打ったことで、今後は少し落ち着いて打席に入ることができると思います。右投手にも強い打者なので、本当なら4打席目もそのまま打席に入らせてあげたかった。松本よりも期待できたと思います。しかし、他の選手にチャンスを与えることもチームの和を考えたなら仕方ありません。原監督流のワークシェアリングです。中井はもう少し実績を作ってから実力でチャンスを拡大するしかないでしょう。
ともあれ、私が長年楽しみにしていた大田中井の2人がようやく一軍で揃い踏みをしました。2人とも統一球導入という何十年に一度の大変革を乗り越えて逞しくなりました。これからはイースタンのONからジャイアンツ新時代のONになって欲しいと思います。2番の藤村も活躍し、若手ファンにとっては実に幸せな日になりました。これに橋本が加わり、田中大二郎が今の石井のような役回りで一軍に定着したら、もう野手については何も言うことがありません。この試合の高ぶりはきっとそれを夢ではなく、現実のものとしてくれる予感を感じさせました。
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