ヒールキャラの澤村は圧倒的力を付け球界の北の湖を目指せ！

もう10月も半ばだというのに未だに先月の動画の整理をしています。こういった手の込んだ作業は、ある程度高いテンションを維持しておかないと厳しいのです。最近は野球以外のことにエネルギーをシフトせざるを得ない感じでした。しかし、嫌が応にも秋は深まっていきます。きちんとやり残したことを終えて、今年もオフの企画を始めたいと思っています。

まだ話していない試合は9月の20日と22日と24日の3試合ということになります。もうすぐ20日の試合に関してはもうすぐ動画のアップが終わります。明日にでも紹介できるでしょう。今日はその前に、その20日の試合で先発した澤村について触れたいと思います。

この試合で澤村は先発をしたものの、初回にヒット3本と四球で2失点し、非常に心配させる投球をしました。球速は150キロを遥かに超えるストレートがどんどん投げ込まれ、凄いの一言だったのですが、それがことごとくミートされ、空振りが奪えないのです。そして、甘くなった所を痛打され、失点を重ねてしまった感じでした。これはあえてストレートだけで抑えようという意図があったとのことですが、私が確認した限り、変化球も多分に交えての投球でした。おそらく後から取って付けたような言い訳のようなものでしょう。少し相手を舐めてかかって投球のバランスを崩していたのだと思います。もちろん、実力差はあり、動揺から立ち直った澤村は、きっちりと二回三回と抑えていました。この試合の後に、澤村は一軍に復帰し、2年連続二桁勝利という堀内さん以来の快挙を成し遂げるのですが、春先の良い時に比べると、やや心もとない復帰だったと思います。

しかし、その投球よりもこの試合では少し気になることがありました。澤村のマウンドでの態度についてです。同じ試合を見に行った聖☆だめおさんが、9月30日に書いた岸のスピーチの話にこんなコメントをくださいました。

岸のコメント素晴らしいですね。ぜひ成功してほしいです。それに比べ9/20の沢村・・・始球式をした人に対するふてぶてしい態度、一回を投げ終えベンチに戻る際のテレテレした態度。舎人さんどう思いました？今の状態も頷けると思ってますよ！ 

この始球式のシーンを私は携帯の打ち込みに忙しくて、ろくに見ていなかったのですが、動画を確認してみると確かにぞんざいな感じがしないでもありません。本人は決して悪気があった訳では無いでしょうし、こういうキャラクターなのでしょうが、あまり好感の持てるものではない感じです。どうも澤村にはこういった話がついて回るようで、以前、解説の達川さんが澤村のことを散々に言っていたのを思い出しました。

「４、５点は楽に取れますよ 」 

「抑えられるボールがありませんね」 

「見てください、投げたあと守りの体制に入ってないでしょ」 

「うわー、ほんとですね。投げたあとの自分に酔ってますね」 

「一度ファームに落とすべきですよ」 

「キャンプで見たときは素質ある投手だと思っていたが心の中まではわからなかった」 

「なんで1球団からしか指名されないのか不思議だったがやはりスカウトの見る目は確かだった」 

「澤村は報道陣に挨拶すらできない｣ 

「投球以前の問題」 

「いろはのいもベースカバーもできてない」 

「このままではプロでは通用しませんね」 

「周りが騒ぎすぎて過大評価しすぎですね」 

何が達川さんの癇に障ったのか分かりませんが、この20日の試合のようなぞんざいな態度が、躾にうるさい球界の先輩を怒らせてしまったのかもしれません。もっともそればかりではなく、巨人ファンの中にも澤村のことが好きでないという人がいるらしく、20日の試合ではオレンジの応援ユニフォームを着ているというのに、澤村が打たれるたび、他球団のファンのように厳しいヤジを飛ばしている人もいたりしました。

澤村は基本ヒールキャラなのだと思います。ぞんざいな態度は改めるべきですが、それだけでは人は認めてくれないでしょう。どんなことがあったも活躍しないと叩かれてしまう。あらを探されてしまう。そういう星の元に澤村は宿命付けられているように私には感じます。だから澤村は他を圧倒する力で結果を残し、周囲からのバッシングを封じ込めなくてはいけません。そうやって初めて人から認めてもらえ、愛されるのが澤村のような選手だと思います。

私は大相撲も好きですが、一番魅力的な力士は北の湖でした。憎たらしいほどの強さでした。そして土俵の上でなんともふてぶてしいこと！しかし、圧倒的力がそのふてぶてしい態度を魅力に変えていた感じでした。澤村がキャラを変えられないのなら、かつての北の湖のような力で相手をねじ伏せる存在になって欲しいと思います。

大宮公園野球場で行われたイースタンリーグ 巨人対DeNA戦の始球式　←New