若手がなかなか結果を出せない中、しっかり結果を出した2年目今村と4年目河野

  • 舎人
    2013年03月06日 02:07 visibility1177
本当は日曜日の試合のことを話そうと思っていたのですが、今晩は出先にいるために大したことができません。そこで仕込んでおいた話。私と茶柱さんが試合をジャイアンツ球場へ二軍の試合を見に行っている間に、一軍は東京ドームでソフトバンク相手にオープン戦を行っていました。菅野が先発して少し残念な結果だったとか。しかし、菅野に代わって登板した2年目左腕今村が好投をして流れを変え、さらに2点ビハインドの9回裏に今度は4年目の捕手河野がツーランホームランを放ち、敗色濃厚だった試合をドローに持ち込んだのです。チームは昨年日本一になって円熟期に入り、なかなか若手の出場は少ないものの、抜擢されてしっかりと結果を出した若手選手がここにいたのです。これは他の若手に大きな勇気を与えると思います。3日の試合の今村と河野の活躍の記録を切り出してみました。

 

今村は落差の大きなカーブを武器に緩急をたっぷり使った投球です。昨年の二軍の試合で結果を気にせず、打たれてもフォアボールを出してもカーブばかり投げていた成果がここに表れています。この投手は昨年高卒ルーキーながらノーヒットノーランを達成したように、胆力もあります。そのあたり同期の松本に見習って欲しいところです。だから、リリーフとしても適正はあると思います。

 

中継で解説の篠塚さんが「巨人の左のリリーフは上手投げばかりでどうも特徴がない」などと言っていましたが、それはそうとして、今村にはリリーフに特化した投手になって欲しくありません。今年はもしかしたらリリーフとして一軍でポジションを与えられることがあるかもしれませんが、あくまでそれは将来の先発ローテーション入りへの下積みとして欲しいと思います。

 

試合では2イニングを投げ、ヒット1本、無四球、無失点に抑えていました。何よりも評価できるのは3人の左バッターをしっかり抑えたことだと思います。この調子だと開幕一軍が見えてくることでしょう。

 




 

五回表、投手今村

ペーニャ(右打ち):カウント1-0からファーストファールフライ(114キロB、インロー136キロ)

ラヘア(左打ち):カウント2-2からファーストゴロ(124キロB、117キロS、???キロF、92キロF、117キロB、真ん中137キロ)

柳田(左打ち):カウント2-0からセカンドゴロ(124キロB、126キロB、外角138キロ) 

三者凡退、五回表終了



六回表

江川(右打ち):カウント0-1からショートフライ(117キロS、アウトロー99キロ)

高田(左打ち):カウント-から空振り三振(136キロS、138キロS、135キロB、内角136キロ)

山崎(右打ち):カウント3-0から左中間二塁打(97キロB、135キロB、136キロB、真ん中137キロ)

中村(左打ち):フルカウントから空振り三振(137キロS、124キロB、137キロS、135キロF、97キロB、122キロB、外角117キロ)

山崎残塁、六回表終了

 




 


試合後 今村について原監督談話

「これまでの時間をとても有効に使って成長している」

 

 

この試合では途中出場ながら河野は2打数2安打で、しかも、九回裏にどえらい仕事をやってのけました。本当にストレートに強い!五十嵐、岩崎という楽に150キロ超級のストレートを投げ込むソフトバンク自慢の剛腕リリーフから鋭いライナーのヒットとホームランを放ったのです。解説の篠塚さんも、これは教えることのできない才能だとほめていました。昨年はオフに入ると右打ちに挑戦なんて話が出ていましたが、あれは何だったのか?

 

まだ、自分のポイントでないとなかなか結果を出すことはできないでしょうが、何か掴みつつある感じですし、キャンプに連れて行っている阿部に少し近いたのではないかと思います。

 

スローイングは元々定評がありますが、今年は正確さが増したと思います。2月24日の楽天とのオープン戦では、高校時代によく比較された小関が楽天の先発捕手として出場していましたが、小関は打撃の方はかなり成長していると感じたものの、スローイングでは河野の方が正確なスローイングをしていると思いました。



 



 

七回裏、投手五十嵐、2対4、ソフトバンクリード

一死走者なし

河野:初球センター前ヒット(アウトロー144キロ)

九回裏、投手岩崎、2対4、ソフトバンクリード

一死一塁

河野:カウント1-0からライトオーバー同点本塁打!!!(145キロB、外角143キロ)

 

打撃結果

2打数2安打 打点2 本塁打1 



試合後 河野について原監督談話

「練習の成果がしっかり出ているね」

 

中継中の篠塚さんの話

アナ:いゃー綺麗なライナーが飛んで行きましたね。
篠塚:前の打席でもセンター前打ってますよね。五十嵐から。物凄くいい距離感を持ってますよね。ストレートに対して。
アナ:そうですか。距離感。
篠塚:距離感を持ってますよね。だからバットの振れる所で、ヘッドが振れる所でボールを捉えてるっていうね。こうなかなか、教えてもなかなかできないことなんですよね。これは彼が自前で持っているいいところですよね。
アナ:ストレートの強さ。オープン戦ではありますが、一軍の東京ドームでツーランホームランを打ちました。


これで三番手捕手争いが面白くなりました。決して、阿部、実松、加藤の三人で決まりではありません。昨年のドラフトで指名が噂された東海大伏見を獲得できたにもかかわらず、指名を見送った自信はここにあったのでしょう。河野はこの調子でどんどん抜擢され、結果を残していって欲しいと思いますが、同期の鬼屋敷もこのままでは黙っていられないでしょう。

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