育成最下位指名入団ながらファームの4番バッターに抜擢された丸毛の真価
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舎人
2013年03月07日 01:48 visibility1352
日曜日の教育リーグの話は茶柱さんの日記の方でレポと動画の紹介をしてくれていますのでご覧になって欲しいのですが、私の方は丸毛のことを話してこの試合の話を締めくくりたいと思います。
巨人の二軍は2月以降、対外試合を5試合ほど行っているのですが、そこで4番バッターに抜擢されているのが丸毛です。丸毛は大阪桐蔭高から大阪経済大を経て2010年に育成ドラフト8位で入団した入団3年目の外野手です。巨人のドラフト最下位入団であると同時に、その年のドラフトでは最も最後に名前がコールされた選手です。高校時代は辻内の1つ下ということですが、高校大学と足が速い以外、特に目立った選手ではありませんでした。しかし、巨人入団後、清水コーチがつきっきりに指導し、すり足から足を上げて打つ打法に改造した結果、打撃でも目立つ選手になったのでした。足は速く、打撃でも結果を出し始め、守備においても内外野どこでも守れる汎用性があるということで、昨年の夏場、支配下昇格が噂されたりしていました。
しかし、丸毛は支配下入りをかけた肝心の夏場に調子を落とし、見送られてしまいます。丸毛には大きな課題があったからでした。外角が極めて強く、内角が弱点だったのです。得意のコースはストレートでも変化球でも対応していたのですが、シーズンが深まるにつれて相手も徐々に内角を厳しく突いて来るようになります。それを無理やり克服しようとした丸毛は内角を打つために、左の腕を抜いたような打ち方で対応しようとしていました。それで内角球に対して結果を出すこともありましたが、今度は得意の外角を打つことが不安定になってしまったのです。そうこうしているうちに勝負の7月は過ぎ、丸毛はもう一年育成で様子を見ることになってしまったのでした。
今年の2月20日の二軍対外試合の初戦、4番バッターに丸毛が抜擢されているのを見た時、いまいちピンときませんでした。トップバッタータイプだという思いが強かったからです。しかし、二軍の首脳陣は丸毛の特性はチャンスメーカーよりもポイントゲッターであると判断したようです。この判断が正しかったかどうか現時点では分かりませんが、現在4試合連続でヒットを継続しているので、とりあえず頑張っていることは確かでしょう。しかし、三振もやや多い感じです。
2月20日 対ヤクルト
3打数0安打 2三振
2月22日 対斗山
3打数1安打 1四球
2月27日 対トヨタ
3打数1安打 1四球
3月03日 対日本ハム
3打数1安打 1打点 1四球 1盗塁
3月05日 対ヤクルト
3打数1安打 2三振
5試合計
15打数4安打 1打点 3四球 4三振 1盗塁 打率.266
この丸毛の4番バッター抜擢はただ単に他に主軸を打つバッターがいなかったからなのか?それならば中井を4番に据えればいいだけのような気がします。しかし、中井がファームに戻ってきたというのに、丸毛は4番に固定され続けられています。私が思うに丸毛を4番に据えることによって、首脳陣は丸毛の打撃のスケールアップを期待したのではないかと思います。打順が打者を作る場合は少なからずあるからです。
動画は初回のタイムリーと盗塁シーンです。積極果敢にファーストストライクを打ちに行く姿勢が素晴らしく感じます。首脳陣の抜擢に見事応えて、今年こそ支配下契約を勝ち取って欲しいと思います。
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