左のリリーバーとして期待を込めて送り出されている2年目変則左腕渡辺の可能性
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舎人
2013年03月15日 01:23 visibility1110
今日の広島とのオープン戦では一軍に合流した橋本と鬼屋敷が共にヒットを放ったとか。思い入れを持って応援している二人が結果を出したこと大変うれしく思います。今日は赴任先なので何もできませんが、明日の夜は帰宅して録画で彼らの活躍を確認したいと思います。
さて、仕込んでおいた話。今日は2年目の育成投手渡辺について話をしたいと思います。昨日の中止で教育リーグは終ってしまいました。たったの5試合だったものの、そのうち3試合で試合の最後を締める登板をしたのが渡辺でした。3試合の内訳はビハインドの場面、大きくリードした場面、同点の場面とまちまちで、ストッパーを任されたとは言えません。しかし、とりあえず最後は渡辺に任せるという意図が首脳陣から伝わって来ます。左のリリーバーとして大きく育てたい期待を込めているのでしょう。渡辺はその期待に応え、まずまずの投球をしています。
3月03日 対ヤク 1回 被安打1 与四球0 奪三振0 失点1 自責点0 ※九回から登板
3月09日 対横浜 1回 被安打0 与四球1 奪三振2 失点0 自責点0 ※九回から登板
3月12日 対楽天 2回 被安打0 与四球0 奪三振2 失点0 自責点0 ※八回から登板
渡辺は2011年の育成ドラフト6位で指名されて入団した左腕投手です。非常に独特の投球フォームの持ち主で、小さなテイクバックのスリークォーターから投げ込みます。この球の出所が見え辛い独特の投球フォームとカーブ、スライダー、スラーブ、チェンジアップと4種類の変化球が武器。ストレートはドラフト時の紹介ではMAX146キロとのことでしたが、私が確認した限りはジャイアンツ球場で137キロが最速です。
入団時は今よりもボール一つ分高い位置から投げ込んでいましたが、その後微調整し、やや腕を下げ今の投球フォームになったようです。フォーム調整前は上半身が横の動きなのに、下半身が縦の動きになっていた感じでしたが、調整後は上半身に合わせて下半身も横の動きになっていました。そのためにリリースポイントが低くなったのだと思われます。
渡辺は主に登板した第二二軍では16試合に登板し、1勝1敗、防御率1.99という好成績を収めています。しかし、イースタンでは2試合しか登板がなく、その2試合ともに回の先頭から登板したものの、打者1人相手に出塁を許し、すぐに交代させられています。もう少し起用すれば、結果も出たのでしょうが、それよりも体作りを優先した昨シーズンだったと思います。
渡辺はキレとコントロールを追求するために現役時代に抜群のコントロールを誇った豊田コーチに師事し、1年間ファームでトレーニングを積んできました。それは1年経って順調に成果となって表れていると思います。
そういった投球能力もさることながら、私が渡辺に感心しているのが、自らを雑草だと自認し、何が何でも成功したいというハングリーさを感じることです。雑誌の記事や、G+などのインタビューでの語り口を聞いていると、色々と考えているというか、弱冠20歳とは思えない自覚を感じます。
今シーズンは70人枠の関係で支配下入りは厳しいかもしれませんが、きっと近い将来支配下入りを果たす予感を感じます。そのためにはコントロールをさらに磨くとともに、必殺の決め球を習得する必要があると思います。しかし、渡辺の意識の高さなら、きっと問題ないことでしょう。数年後にソフトバンクの森福のような投手になっているかもしれません。
動画は9日の試合の九回一死二塁から2者連続三振をした時のものです。プレート板の一塁寄りギリギリの位置に立って、体全体を使って投げ込む躍動感一杯の投球を確認してくれたらと思います。
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