辻のエラーから始まった試合崩壊、このミスを糧に変えてしっかりとした選手に!敗色濃厚の試合の中でも気合い十分の投球をした土田の今季2度目の五者連続三振!

  • 舎人
    2013年03月31日 03:49 visibility1115





































試合経過

金曜日に球場に行くはずが予定が入り、一日繰り上げて木曜日に球場に行って来ました。場所は平塚、ジャイアンツ球場に比べれば自宅から約1時間遠い場所にあります。満開の桜が球場を取り囲み、和ませてくれました。これで良い試合が見られたらはるばる遠出をしてきた甲斐があったと思っていると、あにはからんや、見せられたのは2対10という巨人の大敗でした。

先発は江柄子、オープン戦でも何度か投げていました。最終的にはふるいに落とされてしまったものの、上でもまずまずの投球をしていたと思います。その通り、四回までは四球でランナーを許す場面があったものの、要所を締め、無失点の投球でした。試合は五回の表に巨人が1点先制、しかし、その裏の回、江柄子の球からは明らかにそれまでの球の力が失われていました。球団の公式HPで本人が話している通り、スタミナが切れてしまったからのようです。上ではそこまで長いイニングを投げてこなかったのでした。先頭の西森にヒットを許すとエラーや死球が絡み、あっという間に無死満塁、しかし、粘れずに森本に同点のタイムリーを打たれて同点にされてしまいます。ここで今村にスイッチされたのですが、明らかに準備不足で変化球が浮いたままでストライクが入らず、ストレートを狙い打たれ、下園に走者一掃の勝ち越し三塁打を喰らうなど、連打連打で大量失点を喫してしまいます。一軍でも期待に応え結果を残していた今村でしたが、カーブという不安定な変化球を軸にする投手故に、リリーフで起用することに疑問視する声が多く聞こえましたが、今回のスクランブル登板では、図らずもその心配が的中してしまった感じでした。






































試合を壊してしまったほとんどの原因が投手にあったことは紛れもない事実ですが、そのキッカケを作ってしまったのは辻のエラーでした。無死一塁の場面で、打者桑原の打球はほぼ真正面でした。しかし、その打球をグラブで弾いてしまったのです。その結果打球はセンターへ抜け、無死一三塁のピンチを招いてしまったのでした。本人はダブルプレーが取れると気持ちが先に行ってしまったようです。確かに打球が揺れているような感じでしたが、これは捕球しないといけません。下手だからエラーをしたというよりも、ボーンヘッドに類するミスだと思います。他の守備機会では実に良い動きをしていました。サードが諦めた三遊間のゴロを強肩を活かし鋭い一塁送球でアウトにしたり、詰まった当りのゴロに対するダッシュから一塁送球も危なげありません。この日のエラーで辻は多くのことを学んだでしょう。つまらないミスがこのように試合を崩壊させてしまうのです。しかし、原監督がよく言っていた言葉のように「若手選手はミスを栄養に変えて、次からの糧にすればいい」のです。レギュラーを取った選手というのはその通り、ミスに腐すことなく糧に変え、しっかりとした選手になったのだと思います。辻はこれから先も試合に出場するにつれてどんどん怖いものが見えてくるでしょう。それに臆することなく乗り越えてステップアップして行って欲しいと思います。打撃に関しては4打数1安打、第一打席にレフト線を破る二塁打を放ちましたが、後の打席はあまり内容のない打席でした。岡崎監督の方針で、今までは本人の好きに打たせて来たのでしょうが、そろそろ迷い始めている感じなので、指導が入る頃合いかもしれません。

辻東倫 全打席&ショート守備 2013年3月28日 ←New







































試合はその後、両軍1点ずつ得点したものの、DeNAの大量リードは揺るがず、終盤になってしまいました。すると、大きくビハインドされているのもかかわらず、今シーズン二軍で抑えを任されている土田がマウンドに上がったのでした。前回の23日のロッテ戦では九回1イニングを三者連続三振という離れ業でプロ初セーブを挙げています。それ以来、中4日のマウンドでしたが、これは登板間隔が空いたための調整登板だったのだと思います。しかし、8点リードされていることなど関係ない土田の気迫十分の投球でした。最初のバッターにカウント2-2から微妙な球を見極められ厳しいかと思っていたら、フルカウントから外角いっぱいにストレートを投げ空振り三振です。続くバッターにはカーブと半速球系の変化球で簡単に追い込むとアウトハイの釣り球で空振り三振!これで前の試合からまたしても五者連続三振です。しかも、今度は5人全てが空振りで三振という驚くべきものでした。この日の最速は142キロ、驚くほどの球速ではないのですが、打者が一様に振り遅れています。キレが凄いのでしょう。

この日最後のバッターの小池は速球に詰まらされてライトフライだったので、残念ながら六者連続とは行きませんでした。しかし、この試合でも三者凡退に打ち取ったので、1人のランナーも許さないパーフェクト登板は、これで開幕から4試合、5イニングに伸びました。こちらも今後どこまで続くのかが気になります。そのことに期待している反面、反動が怖い気もしてしまいます。

土田瑞起 今季2度目の五者連続三振!2013年3月28日 ←New

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