
坂口の二軍公式戦初本塁打!意外な変化球に対する対応力
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舎人
2013年04月14日 08:16 visibility1955
昨日は茶柱さんと戸田球場まで行って来ました。先週はまさかの試合中止に見舞われましたが、今週末は降水確率20%、これならばまず降られることもないでしょう。そのとおり、予報通りの晴天で試合中、一度も怪しい天気にはなりませんでした。しかし、荒川の土手を渡る風は冷たく、日が傾くにつれて、おとなしくしているのが辛くなるような冷え込み具合です。しかも、今年最長の4時間越えのゲーム、1時間遅れで始まった一軍に追い付かれてしまう進行の遅さでした。茶柱さんの日記にもあるように有料になり、リニューアルした戸田球場でしたが、今年初の観戦は非常に辛いものになりました。
その試合時間の長さの原因ですが、先発の福田に始まり、イーハウも、渡辺も、野間口も、出て来る投手がこぞって乱調気味だったのです。簡単に四球を与え、満塁の場面が何度あったことか。その投手陣の不調に野手陣も同調してしまったのか、つまらないエラーが起こります。前の試合までは絶好調だったルーキー公文も、チーム全体の不調の渦に巻き込まれてしまったのか、エラーやミスが絡んで炎上してしまいました。自責点は付きませんでしたが、脆さを露呈してしまった形となったのでした。これには寒さや風もあったと思います。しかし、13も四死球を与えてしまっていたのではその言い訳もできません。一時は6対1と5点もリードしていたのに、それが守れない、数多くの死四球を与えた投手陣も、エラーを犯した野手陣も大いに反省しないといけない試合だったでしょう。
しかし、逆転負けを喰らったヒドい試合ではありましたが、この試合では幾つかの記念すべき出来事がありました。坂口の二軍公式戦初本塁打と大累の二軍公式戦は初ヒットです。2人のルーキーともに頑張っています。撮った動画を茶柱さんと手分けしてアップしようと思っているのですが、私の方では坂口の方をアップして紹介したいと思います。5日の西武戦のヒットシーンを絡めてちょうど坂口について話そうと思っていたのでした。
私が初めてプロ入り後の坂口を見たのは3月3日の教育リーグのヤクルト戦でした。その日は3打数ノーヒット1三振という内容。打撃が固く、なんだか柔軟性を欠く打撃のように見えました。茶柱さんと「これは変化球に脆そうだね」などと話していたことを覚えています。どうもドラフト時の評価が速球に強くて、変化球にからっきしというものを刷り込まれてしまったためか、その評判通りの打者だと思ったのです。
しかし、坂口はその3日の教育リーグの後に一軍に昇格し、オープン戦に帯同することとなります。すると、昇格してすぐの日ハム戦でいきなりヒットを放ち結果を出すのです。オープン戦では13打席を与えられ、11打数3安打2四球という成績、ドラフト下位入団のルーキーにしてはまずまずの結果だったと思います。特に注目すべきは3本のヒットの内容です。ストレートに強く変化球にからっきしだという前評判とは裏腹に、変化球を打ってヒットにしているのです。
3月6日 オープン戦(対日ハム戦)
九回表、投手矢貫
先頭
坂口:カウント1-1からセンター前ヒット(116キロB、144キロF、外角141キロ)
3月7日 オープン戦(対日ハム戦)
二回表、投手武田勝
無死一塁
坂口:カウント1-1からレフトオーバー二塁打(119キロF、129キロB、真ん中外より116キロ)
3月16日 オープン戦(対西武戦)
八回裏、投手ウィリアムス
先頭
坂口:カウント0-1からレフト前ヒット(145キロF、アウトロー119キロ)
坂口は開幕を前に二軍に落とされ、その後はイースタンの試合に出場するようになったのですが、やはり変化球に対する対応力は思っていた以上にあるように感じます。かつて巨人には山本将や梅田、下山といった右打ちのスラッガータイプが数多く在籍していましたが、彼らが一番苦労するのが、アウトローに流れながら落ちて行く変化球への対応でした。ストレートには強くても、ベルトから下の変化球を打てるかどうかでその後の命運が別れてしまった気がします。その点に関して坂口はあまり苦労をしないのではないかと思います。昨日の本塁打も打ったのは、真ん中に入って来たスライダーか何か緩い変化球でした。確かに甘い球でしたが、それを逃さずしっかりと本塁打にしたのですから、今後を期待したくなります。
坂口については、まだはっきりと語れるほど確認する機会があった訳ではありませんが、私の中の印象としては、思ったよりも期待できそうですし、大田や中井の大いなるライバルになってくれると感じます。外角や低めは得意そうだけど、内角や高めはどうなんだろうといった疑問については今後引き続いて検証したいと思っています。
今後楽しみな坂口ですが、1つだけ懸念することがあります。本来坂口は三塁手、しかし、イースタンでは一度もスタメンサードがないのです。決まってファーストかDHでの出場です。サードには中井がいるからでした。中井のように二軍では抜け出た選手がファームにいることが変といえばそれまでなのですが、数試合に1度で良いから、スタメンサード坂口を試して欲しい。中井にはサードに固定されるのではなく、セカンドやファースト、時には外野にも挑戦して欲しいと思います。坂口中井には一軍にいる大田ともども競い合って、将来の主軸を目指して欲しいと思います。
動画は5日の西武戦と昨日のヤクルト戦のものです。どちらも目の前に分厚い鉄柱があって鬱陶しいです。しかしながら、5日はプロ入り初のマルチヒットですし、昨日のは公式戦初本塁打です。記念という意味では価値ある記録ではないかと思います。
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