田澤純一が巨人相手に投げた試合
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舎人
2010年03月08日 14:42 visibility479
日本のプロ野球はオープン戦が真っ盛りですが、
アメリカのメジャーリーグもオープン戦が始まったようです。
昨日のスポーツニュースで、レッドソックスの田澤がオープン戦に初登板し、
セーブを挙げたとか・・頑張っています。
田澤はご存知の通り、トップアマとして初めて日本球界を経ないで、
いきなりアメリカ球界入りしてしまった投手です。
それの意味するものや、今後の影響について、色々と議論がされました。
しかし、そんな騒ぎの中で、正直私は、
そこまで騒ぐほどの投手なのかという疑問が湧いていました。
と言うのは、田澤は渡米前に巨人のファームを相手に投げて、
良いとも、悪いとも付かない不安定な投球をしていたからです。
2008年3月9日のプロアマ交流戦ですから、今からちょうど2年前の話です。
プロアマ交流戦 新日本石油対巨人
その試合の巨人は捕手の佐藤をサードで起用したり、
入団したてで、内野の経験なんかほとんどなかった中井に
セカンドを任せたりしています。
選手が足りなかったこともあるのでしょうが、
アマだと思ってややなめていたのかもしれません。
新日本石油の先発は田澤、前の年のドラフトで、
横浜が上位指名すると噂されていました。
「これはいい勝負になるな」と楽しみにしていると、
田澤は初回に小田嶋に本塁打を打たれます。
すると巨人打線につるべ打ちを喰らい、四回までは10安打3四球で4失点!
この日の巨人のオーダーは、
(8)松本(7)加治前(9)矢野(3)小田嶋(D)加藤(5)梅田(6)岩舘(4)中井(2)佐藤
だったのですが、先発全員安打。うち松本・梅田・佐藤の三人はマルチです!
「これは期待外れ。ファームとは言えさすがプロの打線!」
なんて思っていました。
しかし、五回にこの試合初めて三者凡退に打ち取ると、
田澤は尻上がりに調子を上げます。
ストレートは速い、変化球は切れる、
巨人打線は途端に手も足も出なくなったのです。
なんだかよく分からない投手・・今考えてみるとその時の投球が、
その後のメジャーリーガーの片鱗だったのかもしれません。
結局、この日の田澤は八回を投げ、
被安打12、与四球3、失点4という投球内容でした。
もっともこの試合の勝敗はあんなに巨人が優勢だったにもかかわらず、
巨人の投手陣が打ち込まれ、新日本石油が4対11と快勝しました。
試合の後半は凄い投球をしたものの、試合前半の投球を見ていると、
どう考えてもアマの頃の野間口の方がよっぽど上に思えましたし、
この時点では、日米の争奪戦の末、その言動がまさか、
社会現象になるとは夢にも思っていませんでした。
田澤はこの試合の10日後から始まった第63回JABA東京スポニチ大会で好投し、
一躍、トップアマの座に登り詰めることになります。
3月9日の試合はただ単に試合前半調子が悪かっただけかもしれませんが、
後のメジャーリーガーを打ち込んだことは、
巨人のファームの打者たちの、さぞかし自信になったことでしょう。
田澤純一vs巨人2軍
http://www.youtube.com/watch?v=ci4rF-ibB9Q
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- 事務局に通報しました。
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