今年のルーキーたちについての印象(4) 杉山晃紀・尾藤竜一

  • 舎人
    2009年10月24日 04:18 visibility1124


今日は育成枠入団の投手2人について




杉山晃紀


速球派右腕、MAX147キロ、ストレートは平均で142キロ


育成枠入団ながら、これは今年入団したどの投手より速い球速です。


ここ十年を振り返ってみて高卒ルーキーで147キロ以上投げたのは、


真田(147)、鴨志田(153)、西村(149)、平岡(147)、辻内(151)、加登脇(148)


こんな感じです。ほとんどがドラフト上位指名された投手です。


その中で育成枠の杉山がこの球速表示を出したことは注目すべきことだと思います。




投球スタイルは力投型で、やや担ぎ投げのようなダイナミックなフォームから、


重そうなストレートを投げ込んできます。


変化球は私が確認した限り縦割れのカーブと、


スライダーかフォークのどちらか判別の難しい沈むような球を投げていました。


しかし、制球についてまだまだアバウトで、


現段階では、とてもプロのものはないような気がします。




今年は公式戦の登板はありませんでしたが、


チャレンジマッチやシリウスの方で10試合ほど投げ、


3試合ほど先発も務めました。


7月18日 チャレンジマッチ 対ヤクルト戦 1回1/3 7失点


9月10日 シリウスゲーム 対専門学校戦 2回 無失点


9月19日 チャレンジマッチ 対ヤクルト戦 3回 3失点


このように制球難から打ち込まれ結果は出せませんでしたが、


支配下枠で入団した他の投手同様にチャンスを与えられています。


チームの杉山に対する期待のほどが伺えます。




今まで育成枠から入団した高卒日本人投手は大抜と西村優の2人がいますが、


どちらも上背はあるものの、球威はMAXでも130キロ後半、


取り立てて特長もありませんでした。


それに比べれば杉山は飛び抜けて球威がありますし、


2人に比べればはるかに将来性を感じます。


育成枠ではなく支配下枠の入団でもよかったのではないかとすら感じます。




来年は与えられた場所でしっかりと結果を出し、アピールして欲しいと思います。


特に先発やロングリリーフなどの長いイニングで結果を出せるようになってくれば、


この先、支配下登録も見えてくると思います。




血液型はO型、兄弟型は不明・・残念。




2009年8月23日(日) 杉山晃紀奪三振!


http://www.nicovideo.jp/watch/sm8023262




尾藤竜一


山口二世が期待される左腕です。


上背はないものの非常にキレのいい球を投げる印象で、


ワンポイントなら比較的すぐにでも出てきそうな気がします。




実は今年のルーキーの中でこの尾藤だけは、


実戦で戦っている姿を最後まで見ることが出来ませんでした。


シーズンも終わりに近づいた8月29日のロッテ浦和球場、


尾藤の投げる姿をどうしても見なければならないと思った私は、


ジャイアンツ球場で開催される日ハム戦を回避してまで


尾藤登板予定のシリウスのゲームに駆けつけました。


しかし、尾藤はブルペンで力のこもった投球をしたものの、


結局マウンドには上がりませんでした。


六回から斎藤が4イニングを投げて試合終了になったのです。


この日の他の投手は全て1イニングか2イニングなのに、


斎藤だけ4イニング、ブルペンで投球していた尾藤がいたにもかかわらずに!?


もちろんガッカリしましたが、それ以上に、


何故尾藤は登板しなかったのか疑問で仕方ありませんでした。




今考えてみると、尾藤のヒジの故障は完全には直っておらず、


その日その日の状態を見ながら登板するかしないか、


判断していたのではないのかと思うのです。


8月29日に登板しなかったのは、


元々斎藤2イニング、尾藤2イニングで予定していたものの、


ヒジのことが心配になった尾藤が登板を回避したためではないかと思います。




球団も育成にかなり力を入れ始めていますが、


2軍の選手の故障のことについてはほとんど発表がありません。


試合でいつもスタメンのはずの選手がラインナップにない時など、


推測でしか物事が語れずに本当に困ります。


何故、ルーキーの投手で一番結果を残した斎藤は、


誰よりも実戦デビューが遅かったのか?


何故、尾藤は登板予定の試合でしばしば投げずにいるのか?など


疑問に感じ始めるとキリがありません。


待っていれば答えが出てくるものではないので、


いつも勝手な推測で終始してしまいます。


尾藤の疑問に関して私の推測は、


毎試合毎試合、状態をみながらの登板だったのではないのかということ。


つまり、尾藤にとって今年1年は


リハビリの年ではなかったのかということです。




その8月29日の試合、試合で投げる尾藤は見られなかった代わりに、


ブルペンで投げる姿はたっぷりと堪能させていただきました。


バランスの良さが素晴らしい!


故障してしまったのが分かるほどヒジをうまく使っているのですが、


テイクバックのしなやかさに肩の周りの柔軟性も感じます。




今年のルーキー投手の中では最も早い3月26日には実戦登板をしているのですが、


公式戦の登板は無し、チャレンジマッチやシリウスで


11試合ほどショートイニングで登板したにとどまりました。


本人は決め球が無いことを課題にしているようですが、


来年に向けての課題はまず、体力をしっかり付け、


故障しない体を作ることではないかと思います。


頑張れば将来、工藤にも、杉内にもなれる才能があると思います。


来年こそブルペンではなく、実戦で投げる姿を見てみたいと切望します。




血液型はB型、兄弟型は不明ながらタレントのお姉さんがいるらしい。




2009年8月29日(土) ブルペンで投げる尾藤竜一(巨人)


http://www.nicovideo.jp/watch/sm8078093


 












































































































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