今年のルーキーたちについての印象(番外編)　浅村栄斗[西武]・土屋健ニ[日本ハム]

巨人のルーキーたちについては、とりあえず昨日までに終わりにしましたが、

他球団ながら、どうしても紹介したい選手がいるので、取り上げます。

浅村栄斗[西武]

坂本・中井に匹敵する可能性を感じた右打ちの内野手です。

右方向に強い打球を打つことに関しては同時期比で坂本より上、

外角の変化球の対応力は同時期比で中井より上と感じました。

非常に球を手元まで引きつけてから、鋭く振り抜く打撃で、

スイングのスピードが高卒新人離れしています。

5月9日の巨人と西武の試合でその素晴らしさを実感したのですが、

5打数4安打2打点と大暴れ！

木村正太からライト前ヒットとタイムリーツーベース、

代わった会田から鋭い打球のショート内野安打、

さらに抑えのオビスポからライト前へタイムリー！

この試合は巨人が7対6で勝ち、

大田も橋本も揃って4打数2安打と結果を出したにもかかわらず、

浅村の活躍の前では霞んでしまうほどでした。

今年のイースタンの成績は、

99試合　347打数76安打　27打点　3本塁打　10盗塁　打率.219

私の鮮烈な印象の割にはあまり数字には表れていません。

それでもイースタンで西武のどの打者よりも多く試合に出て、

打席に立ったということは、球団の期待のほどが伺えます。

いつか、大田や橋本と、この浅村が、オールジャパンの同じユニフォームを着て、

国際試合に出てくれたらいいなと思いました。

血液型はO型、兄弟型は兄2人の三兄弟の末っ子、

なんと、大田・橋本と全く同じ兄弟型!?打者として申し分のない系統です。

2009年5月9日(土)　浅村(西武)４安打 大活躍！

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7607789

2009年8月12日(水)　浅村(西武)巧打！

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7962884

土屋健ニ

球のキレと制球力が抜群の左腕。

4月19日の巨人対日ハム戦で先発登板し、

高卒とは思えないほど大人の投球を見せてくれました。

名門の横浜高校で揉まれてきただけあって、実に堂々とした投球をします。

球威は目測で140キロあるかないかなのですが、

巨人の打者が一様に差し込まれています。

手元で相当球が伸びているのでしょう。

しかも、低めに見事に制球され、球が浮くってことがほとんどありません。

まるで大卒か社会人出身の投手のような落ち着きようでした。

試合の方は3対2と、巨人が仲澤の逆転本塁打で勝ったのですが、

巨人としてはとても攻略したとは言えない試合内容でした。

後にも先にも私が今年見た高卒投手の中で一番の投球でした。

今年のイースタンの記録は、

17試合　5勝7敗　80.2回　奪三振68　四死球30　防御率6.25

浅村と同じくこちらも私の鮮烈な印象と比べて、やや低い数字です。

しかし、投球回数80は凄いの一言！吉川に次いでチーム2位の数字です。

これを巨人で上回るのは栂野や木佐貫といった中堅に差し掛かろうという投手、

ルーキーに至っては斎藤の13.1回が最高です。

(チャレンジマッチやシリウスでの投球回数を足しても＋10イニング程度)

このあたり球団の土屋にかける期待のほどが伺えます。

また、投球回数の割に四死球が30というのも素晴らしいです。

かなり早い段階で一軍戦力になる気がします。

高校の先輩の成瀬と一軍で投げ合うのも近いのではないのかと思いました。

血液型はB型、兄弟型は兄・妹との3人兄弟の中間子、なかなか楽しみな系統です。

2009年4月19日(日)　土屋健二(日本ハム)奪三振！

http://www.youtube.com/watch?v=Vi_eHO5GDxU

これで「今年のルーキーたち」シリーズは終わりです。

今週ドラフト会議が行われますが、また来年も球場を盛り上げる有望な新人たちが、

一人でも多く指名されることを期待したいと思います。