辻内が鍛えなければならない言葉力

  • 舎人
    2010年12月12日 05:27 visibility1241














自宅のネット環境がままならなかったので、星野のことをまだ更新できていません。
先週中に書くと約束しておきながら申し訳ないです(-.-;)
ようやく復旧したので追々再開したいと思っています。
動画の方は先週のうちに新しくアップしておいたので、
早く見たい人は“kuroamekoaji”名義の最新動画を探して見てください。

その前に今日は先日の報知に話が出ていた辻内について少し触れてみたいと思います。
実は先週の日曜日(12月5日)は辻内の23回目の誕生日だったのです。
期待されながらも早5年、23歳という年齢は若手であることは間違いないものの、
高卒選手としてはタイムリミットが近づいてきていることは間違いありません。
報知新聞のニュースに来季にかける辻内の決意が語られています。

「来年1軍で活躍できなかったら、自分はクビだと思っている。死ぬ気でやるしかない」
「スピードへのこだわりは捨てない。もっと体を鍛えて、もう一度、150キロ以上出したい」。
「今までは練習で気が抜けてしまうことが多かった。まずは考え方、意識を変えないといけない」

この言葉からは来季に賭ける悲壮感にも似た辻内の決意が伝わってきます。
しかし、これは辻内のことを取材した新聞記者が要旨をまとめたもの。
実際に辻内がこのように話したという訳ではありません。
今年の11月24日に行われた契約更改の時もそうです。
「毎年キャンプでけがをしているので、けがに気をつける。」
「いままで裏切った部分をばん回できる活躍をしたい」
これは辻内の話のポイントはこうだったと紹介したものに過ぎません。
つまり辻内の話というのは、辻内が話したことを要領良くまとめたものなのです。
それどころか、今までに辻内の発言した話とは、そのほとんど全てが、
ボソボソポツリと話す辻内の呟きを、聞き手がまとめていったに過ぎないと思われるのです。

辻内は人前で話すことが何よりも苦手です。親しい仲間内なら違うのでしょうが、
人前だとどうも上手く自分の気持ちを表現できないのです。簡単に言えば上がり症なのでしょう。
このあがり症は今に始まったことではありません。
「輝け甲子園の星」という雑誌に書いてあった話ですが、
高三の甲子園の前後の話として壮行会かなにかの場でみんながひと言づつ発言する時、
辻内に順番が回ってくるとおどおどした辻内は
「ピッチャーのピッチャーです」と訳の分からないことを言ったとか・・
おそらく本人は「ピッチャーの辻内です」と言いたかったのでしょう。
本当の話かどうか分かりませんが、大阪桐蔭で同期の平田には
「辻内のストレートは150キロ、トークは2キロ」などと言われています。

当時のドラフト関係の雑誌をサルベージして辻内の話を話を探してみると、
数多くのインタビュー記事が載っていますが、辻内の言葉と言うよりも、
どうも聞き手の主観が多く見受けられます。
なかなか言葉が進まない辻内に聞き手の苛立ちが伝わってくるのです。
どうも肝心の野球のことはなかなか話が進まないのに、
小学校の時に熱中したドッジボールのことになると口が滑らかになったりして、
まるで高校球児に対するインタビューというよりも、
リトルリーグの選手に取材をしたといった感じです。
ドラフトでオリックスや巨人から指名された時も、
なんだか表情で全てを察するしかないような会見でしたが、
みんなが期待するような言葉は最期まで辻内からは出ませんでした。

私はジャイアンツの選手の発言、特にファームの選手の言葉は、
極力聞き留めておこうと思っていますが、
辻内が実際に自分の言葉で話す機会というのは非常に少なく、
契約更改の時位しかないのが現状です。
しかし、その時の辻内の発言というのは非常にがっかりとさせられるもので、
ルーキー時の時は「初登板で簡単に三振が奪え結果が出たために調子に乗ってしまった」
一昨年は「ケガは直ったけど、速い球は投げられるか分からない」
「もう僕は速球投手じゃないですね」
昨年は「キャンプでみんなと練習が出来たことがうれしかった」
「やっとみんなといっしょに投げられるんやと思った。」こんな感じです。
良く言えば朴訥ですが、悪く言えば何も考えていないような話しぶりです。

人に向かって話をするということは、自分の中で物事の整理がついていないといけません。
それなのに自分のことを話す時にそれがおぼつかないということは、
自分のやっていることや目指していることがあやふやなのではないかと思われてしまいます。
また、紋切り型に通り一遍のことは言っていますが、それは受け答えと言うよりも、
あらかじめ書かれたメモを読むように、考えた末の言葉ではないようです。

私は辻内に多弁になって欲しいとか話術を磨いて欲しいとは思っていません。
しかし、最低限自分の置かれている立場や、目指しているもの、
現在取組んでいることなどはどんな場面でもハッキリと応えられるして欲しいと思っています。
そうすることはあやふやだった自分自身のことを再確認することになるのです。
人間というものは他の人と話して初めて自分と言うものが分かるものです。

昨年の夏に橋本さんが辻内にインタビューをしている動画があります。
少し緊張気味であやふやなことを言っていますが、
落ち着いて一生懸命に自分のことを話す姿勢はいいと思います。
これはインタビューアーが橋本さんだったからなのかもしれませんが、
こんな感じでどんな場面でもこのように受け答えができるようになれたらと思います。

読売巨人軍 辻内崇伸




















こんなこんな細かいことが気になるのはもしかしたら私だけかもしれません。
しかし、私は日本一辻内のことを応援していると自負しているのです。
ご容赦ください。

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