今年期待の若手選手たち(1)藤村大介

  • 舎人
    2011年01月04日 00:36 visibility3253





明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。



元大阪爺さんの日記によると卯年(うさぎどし)のジャイアンツは優勝確率60%ということで、今年の巨人は縁起のいいデータがあるようです。ジャビットの年ということでしょうか・・そのデータをさらにハッキリとしたものにして欲しいと思います。



さて、年が変わって新シリーズ、ジャイアンツの今年期待の選手たちについて話していきたいと思います。昨年撮り貯めた動画を編集し、まだアップしていないシーンも紹介していきたいと考えています。第一回目は告知通り、藤村についてです。



今年の秋季キャンプで藤村は原監督に目を付けられ、マンツーマンで指導を受けたなんてニュースが出ていました。









こうした期待からか11月29日の契約更改で、藤村は微増ながらアップを勝ち取っています。





私は藤村を昨年一年間見続けて、ここ2、3年のうちに入団した野手の中では、最も目に見えた成長があった選手だと思っています。走塁は元々天才的なものがありましたが、昨年は特に守備の上達に目覚ましいものがありました。セカンドを守らせたら現在ファームでは最も安定していると思います。また、高校時代のポジションであったショートでも昨年は出場機会が増え、堅実な守備を見せています。昨年の7月、一時的に一軍に帯同する機会を藤村はものにしましたが、これは守備の向上に対するもののようでした。この時は結局、一軍に帯同しただけで、昇格にはなりませんでしたが、原監督以下首脳陣は、守備要員として使えることを確認したことと思います。それが秋季キャンプが始まるとすぐに原監督が藤村のことに目を付けたことに繋がっているのだと思います。

打撃においても藤村は成長を見せた一年でした。昨年は内角の捌き方がかなり上手くなり、巻き込んで打つような打ち方で何度もライト線へ長打を運んでいます。タイプとしては松本と同じ粘りながら好球を待つタイプ、非常に粘っこいバッティングをします。バッターボックスの最も前に立ち、ミート中心の打撃を心掛けています。この粘りのバッティングはまさに1、2番タイプです。早打ちの坂本と粘りの松本はセットで持ち味を発揮していますが、もしも松本が離脱したならば、脇谷や長野を上位打線に持ってくるよりも、藤村をぜひとも2番セカンドで抜擢して欲しいと思います。すでにそれを試すだけの力は間違いなく持っていると思います。







このように走攻守、全てに渡って藤村は一軍の戦力に食い込むだけの力を付けてきていることは間違いありませんが、心配なのはケガによる離脱です。藤村は巨人に入団が決まった直後に足首のねん挫をしたことに始まり、毎年のようにケガに泣かされてきています。昨年は5月にスタメン出場ができない程度の離脱がありましたが、8月の中旬まではほぼシーズンを通してプレーすることができました。少しは体も丈夫になったかなと思っていると、シーズン終盤の8月の末にまたもや足の故障で離脱です。8月25日を最後に試合には出場をせず、そのままイースタンリーグは閉幕しまいました。そしてようやく試合に復帰したのは10月5日のフェニックスリーグだったのでした。ルーキーイヤーはシーズンの約半分をケガで離脱、一昨年は約3か月、昨年は約1か月半と、徐々に離脱期間も短くなり、ケガに対しても強くなってきていることが分かります。しかし、肝心な時に今年もケガをすると抜擢の旬を過ぎてしまい、もう一年ファームで漬け込むことを余儀なくされてしまいます。先輩の緒方さんもそうでしたが、スピードのある選手は同じ故障でも損傷が大きく、離脱も大きくなってしまうのです。それでは大成することは難しい。これからはいかに“ケガをしない(術)すべ”を身に付けておくべきだと思います。藤村のベースランニングは素晴らしいのですが、あまりにスピードがあり過ぎて、時折、上体が脚力に付いていっていない時があり、体勢を崩しそうになっています。そういった時に足首のねん挫などの故障を冒してしまうのではないか?“ケガをしない(術)すべ”とは、基本的なランニング方法など、守備や打撃などの高度な野球技術よりも、もっとアスリートとして基礎的なことではないかと思います。












この年度別成績を見ると、意外に盗塁刺が多いことに気がつきます。今年も2軍でチームトップの17盗塁とはいっても、半分近くは盗塁を試みても刺されているのです。ファームのキャッチャーはリードに問題はあっても、肩だけは良い捕手が多いのは確かですが、これを成功率7割にまで持って来ないと走塁のスペシャリストとしてはややもの足りません。盗塁は経験が大事でしょうから、少しずつ数字を上げていって欲しいと思います。







今回藤村に関する動画をもう一度洗い出して、未アップのものを合わせて1本のものにしました。走攻守全てに渡って藤村の魅力が詰まっていると思います。特に見て欲しいのが5月15日の試合で星のレフトオーバーの大飛球でファーストランナーの藤村が長駆ホームインしたシーンです。まるで中日の荒木の走塁のように捕手のグラブをかいくぐって生還しています。そういえば荒木は藤村の高校の先輩でしたね。他にも見所はたくさんありますが、時間があれば2009年のものと比較して欲しい。内角の捌き方やバットコントロールの進歩など注目すべき点が数多くあります。



藤村大介 2010年の活躍!


藤村大介 2009年の活躍!








元日の読売新聞に一面全てを使ってジャイアンツの特集が組んでありましたが、その中でジャイアンツから4年連続の新人王を狙う沢村とともに有望な若手選手の一人として藤村が紹介されていました。




今はコアなジャイアンツファン以外知る人もいない全く無名な存在ですが、いつか誰もが名前を知っているプロ野球選手になって欲しいものです。そのための足がかりに今年は最低でも一軍で10試合以上の出場を期待します。設定が低過ぎたかな・・ケガさえなければ50試合も可能でしょう。くれぐれもケガだけは気をつけて欲しいものです。



次回このシリーズは大田について・・動画の編集大変そうだけど頑張ります。乞うご期待!



















































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