ピッチを俯瞰する中田の頭の中

  • miyashu
    2006年07月03日 22:57 visibility322
中田の頭は、ピッチ上を俯瞰できるという。
最後のピッチの感触を、どんな俯瞰図で感じていたのだろう。
半年前に決意していたという引退。
すっぱりとプロサッカーの世界から身をひくという潔さ。

中田にとってプロサッカーというのは一つの職業であり、
チャレンジしがいのある世界ではあったが、「すべて」ではなかった。
それは以前からの著書や発言に再三記されたことである。

このドイツワールドカップで、中田はひとつのゴールにたどりついたのだろう。
それは日本代表の戦績云々とは関係のない世界。
負けたから引退するというわけではなかったのだ。

期待するのは、中田の引退によって日本の代表、あるいはプロサッカー界がどういう影響を受けるかということ。
中田の遺産は、彼の引退によってその真価が発揮される。
中田ありきの日本代表では、進化は遂げられない。
とりわけ、中田のキャプテンシーがいななるものであったかを知ることができるだろう。

中田の引退はなぜか私にとっては快い。
やってくれるな、と快哉を叫びたいくらいだ。
nakata.netには何十万という「やめないで」コールが届けられていると言うが、
中田の中田らしい引き際はこれなのだ。
プロサッカーに留まらない中田英寿。
なにをやってくれるか楽しみだ。  

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。