万博の驟雨に蒼が起つ(注:妄想あり)

  • miyashu
    2007年09月06日 22:23 visibility79

2007年9月29日、万博記念競技場。

薄暮のスタジアムに、驟雨が駆け抜ける。
意気上がるサポーターをさらに煽るかのように、雨はたたきつける。
ピッチもスタンドも見る間に水流にさらされる。

照明灯の明かりに照らし出された斜線状の雨脚。
ホームサポーターは、余裕綽々の面持ちで、雨をむしろ気持ちよさ気に、コールを続ける。
「勝て勝て勝てホームやぞ!!!」

勝ち点差3で浦和を追うG大阪にとって、この試合は「とりこぼし」ができない試合だ。
余裕の陰に潜む緊張感。
サポーターはサッカーの怖さを重々承知だった。

大分はこの期に及んでも、なかなか結果が出せない。
中断期間後の6試合を3勝3敗。

しかし、2週間明けたアウェイ川崎戦は、2−3で敗れた。
悪いサッカーはしていない。
アグレッシブなサッカーができた。
しかし、一瞬のスキが失点を生む悪癖は、必ず顔をのぞかせる。

次の横浜FC戦。
ホームサポーターのこのチームに対する気持ちは定まっている。
わけのわからない波のあるチームだ、もうとことんつきあうしかない。
ここで勝てばまた4勝4敗。とったれ。

猛攻を仕掛ける大分。
しかし、得点にはつながらない。
ポゼッションもシュート数も圧倒しながら、エジミウソンの初得点のみ。
そしてセットプレーでの1失点。
1−1、ドロー。

この2試合で得た勝ち点は1。
甲府、大宮はそろって1勝1敗で乗り切った。
つまり、G大阪との試合に負ければ、一気に17位転落の可能性もある。

ずぶぬれになりながら、大分サポーターは歌い続ける。
OH〜OH、OHOH、雄叫び上げろ〜
OH〜OH、OHOH、魂込めろ〜

スタメン発表も終わったころ、雨はすっかり上がった。
濡れたピッチが照明で光る。
ダンマクもサポーターも雨にさらされ、青がひときわ濃い。

周作がこの試合から復帰した。
アウグストが前節の途中出場を経て、先発。
周作、深谷、森重、藤田。
エジミウソン、ホベルト。
高橋、鈴木、梅崎、アウグスト、高松。

選手が入場する。

フェリーで、高速で、バスツアーで、大分から大挙して押しかけたサポーター。
関西はもちろん、各地の大分サポも集結した。
アウェイゴール裏は、数百人の青で埋まった。

OH〜ア、レーオー、オオイタ、トリニーターOH〜
タオルマフラーを掲げ、選手を迎える声、声。

静かな緊張感。
この後の瞬間で一挙に爆発するエネルギー。

最高潮に高まる瞬間。


あああああ、行きてぇえええええええ。
脳内でどんどんドラマが進んでしまった。

日豊観光またまた弾丸バスツアー
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ゆったりフェリーで、関西汽船応援ツアー
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もうみなさん、予約しました?
ああ、行きたい、行きたい、行きたい。
・・・・・。
今度は何と何をぶっちぎればいいんだろうか。

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