まとまったチームとは

ＰＫが決まった後、マケレレがすぐにジダンのところへ行った。

きっと、前半３０分で取った「この１点をこのあとどうするのか？」というゲームプランをキャプテンであるジダンに聞きにいったんだとおもう。

絶対的なマエストロであるジダンのもと、集中力を切らすことなく、ポルトガルの決して猛攻とはいえない攻めをしのぎきった。

猛攻ではないだけに、集中力を切らしてしまうとスキを突かれる恐れがある。

ブラジル戦の早いテンポのサッカーではなく、間合いを計りつつ仕掛けていく今日のサッカーは、詰め将棋にも似てた。

京都　嵯峨野に住むアーティスト　スティーブン・ギル氏の「生け石」のように、効いたポジション取りをするジダンに“わびさび”を感じた。