「しょうもない、PKか・・・」やって!?
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ニシノ
2006年07月06日 16:36 visibility97
会社の後輩が、フランス対ポルトガルの結果について、こう言った。
きっとニュースで見ただけで、試合を観てないのだろう、この試合を見て、あのPKがしょうもないと判断するなら二度とサッカーを見ないほうがいい。
結果としてPKで勝利、と聞くと派手さのない試合だったことは想像がつく。
でも、ペナルティエリア内で勝負を仕掛けたアンリとポルトガルディフェンス陣の焦りを目の当たりにしたところ、フランスにとってはなんとも「価値のある」PKだった。
同時に、ポルトガルにとっては痛恨の。
もちろんキッカーはジダン。
ここで外せば、ひとつのドラマが生まれるところであったが、きっちりと左隅へ。
きっちりといっても、前試合でPKを3本とめているキーパーはコースを読み触ることが出来ていた。
ジダンという選手の貫禄勝ちか。
そのあと、マケレレがジダンに詰め寄り、怒鳴るような声でなにかを言っている。
日本対オーストラリアの試合では見られなかった光景。
ベンチはなにも指示していないが、信頼するジダンに試合展望を尋ねていたに違いない。
「きっと守りきるんやろうなぁ」、後半戦のスペクタクルはロスタイム間際まで来ないことを予感する。
お互い、猛攻にはならず、単調ながらも美しいボール捌きで退屈をさせない。
ディフェンダーを引き付けて、ポンとボールを浮かしてかわす、ジダンの落ち着きっぷりに、もっとこの選手を観ていたいと思った。
結果かんけいなく、あと一試合で観れなくなる。
中田と違い、宣言している分、見るほうにも力がはいる。
終盤、あの凄まじいドライブシュートをとっさに跳ね返した瞬間、試合が決まったような気がした。
決勝戦、かつてユベントスで喜びを分かち合ったデルピエロとの真剣勝負。
試合終了のホイッスルとともに、お互いユニフォーム交換。
熱狂と歓喜と悲劇の38日間がそんな画で幕を降ろすかと思うといまから興奮してならない。
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- 事務局に通報しました。
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