0分で先制するも勝ちきれず

  • 和田浜
    2009年09月29日 00:31 visibility44

 9月27日、とりぎんバードスタジアムでガイナーレ鳥取は横河武蔵野FCと対戦しました。


 


  この試合は1万人プロジェクトが打たれていました。残念ながら1万人は届かず、集まった観衆は5,907人でした。でも1万人の1人になろうと1万人の思いを持って皆が足を運んでくれたはずです。やはり前節、2-4で敗れたのが痛く、また新型インフルエンザの影響も少なからずあったのかもしれません。


 


  試合はキックオフ直後に動きます。まずはガイナーレ鳥取がかなり遠い距離からシュートを放ち、この試合に懸ける意気込みを見せてくれました。また積極性が感じられました。その後も攻勢をかけ、試合開始から1分も経たないうちに森選手がゴールを決めました。幸先は良かったです。ガイナーレ鳥取の選手が駆け寄り、スタンドに向かって揺りかごダンスを披露しました。


 


  横河武蔵野FCは焦りませんでした。少しずつバランスを是正するとともに修正し、状況の打開を図っていきます。選手交代が的確だったように思いました。そうしたところに試合巧者ぶりを感じ、ガイナーレ鳥取との差があったように見受けられました。徐々にガイナーレ鳥取に対してプレッシャーがかかっていきました。そして、後半に追いつきました。


 


  ジャッジに関しては、前半はガイナーレ鳥取に好意的な判定でした。それだけに前半のうちに追加点を奪っておきたかったです。ハーフタイムの時に審判団で修正が図られたのか、後半はバランスの取れた笛が吹かれるようになりました。序盤に阿部選手がイエローカードをもらいました。後方から足が掛かったように見えたので、レッドカードが出るかも知れないと思ったのですが、時間帯、ホームゲーム、大観衆とあってかレッドカードは免れました。


 


  お互いに攻めては守り合う好ゲームだったと思います。攻め込まれた局面では必死に身体を入れ、シュートコースを潰していました。ただ何かガイナーレ鳥取には物足りなさを感じました。基本的に、この試合は勝つことが大前提だったはずなのですが、それに見合う内容だったようには思いません。どうしても勝たなければならないという気持ちが伝わってきませんでした。選手は個々では頑張っているのですが、1+1が2以上になっていない印象です。それだけにサポーターも選手ももどかしさが拭えません。


 


  結局、1-1で勝ち点1を分け合いました。試合終了の笛が吹かれてから両チーム選手は動けないでいました。ガイナーレ鳥取のショックは大きく、座り込む選手が多く見られ、センターサークルに整列するまで少し時間が掛かりました。


 


  これでガイナーレ鳥取は5位で、4位との勝ち点差が3となりました。首の皮一枚でつながっている状態です。相撲ならば徳俵に足が掛かっている状態でしょうし、何としてでもうっちゃらないといけません。まだ終わりではないです。諦めずに1試合1試合、大事に臨み、挑み、勝利を重ねていけば可能性は残っています。


 


  次節はアウェイで因縁の流通経済大学との対戦です。昨シーズンの最終節、ガイナーレ鳥取のJ2昇格は流通経済大学によって打ち砕かれました。龍ヶ崎の悲劇とも言われています。約11ヶ月ぶりになりますか、その竜ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで相まみえます。現地で悔しさを思い出してもらいたいです。今季も前期で敗れていますし、必ずリベンジを達成しなければなりません。この試合はガイナーレ鳥取にとって乗り越えなければならない一戦です。


 


 最後になりましたけど、開幕直前に怪我のために戦線から離脱していた梅田選手が途中出場で復帰しました。これでガイナーレ鳥取はすべてが揃いました。残りの試合、梅田選手と岡野選手が暴れ回ってくれるのを期待しています。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。