俺はサッカーの神様の子だから 〜“キャプテン”KID〜 後編

  • ドゥイ
    2006年05月15日 03:29 visibility310

(前回のつづき) 

しょんぼりと観戦。苦戦。 “キャプテン”がいないから?というより、猫ひろしの額ほどの狭小コートと多摩川から吹きおろす“KAMIKAZE”のせい。トップにボールが入っても、ボールが落ち着かず、“キャプテン”の顔は速見いまいち。「もこみちくん、顔ヘンだよ」というわけで、VAAMを飲んで試合に参加・・・というわけにはいかず。ハンケチをかみながら、試合の行方を見守る。

 

と、仕事人“セガワールド”さんのミドル炸裂。「バンザーーーーイ」。ピッチ上の歓喜の輪に入れない“キャプテン”は、心の中でウルフルズを熱唱。「得点して、うれしい。そして、せつない。」ひとりMOTHER3。

 

その後もゲームを支配するも、得点を奪えず膠着状態。“キャプテン”おもわずレガース装着状態。と、事件だ!CBに入っていた“ヤナギ”さんが、足首捻挫。心配する“キャプテン”が「いけそうですか?」と声を掛けると、ピッチで描かれる大きなバッテン。

 

 がってん承知。サブは元気いっぱいのFW“てつじ”と脱臼日本代表CB“キャプテン”。日本代表より難しい選考。「アナタヲエラビマス」。サッカーの神様が耳元でささやく。“キャプテン”KID、幻聴に導かれるまま、勝手にピッチIN。“てつじ”をはじめ、「何してんの?」的なチームメイトの視線を感じつつ、死線に向かう。「負傷した“ヤナギ”の分も」。胸に秘める思いとは裏腹に、試合終了2分後。「ちょっと!ちょっと、ちょっと!」。まさかのノータッチ。

  

その後の試合もフル出場し、結果は3−0(都4部)、0−0(都3部)の完封。4−2−1−3も、徐々にフィットし、なんとか次の公式戦に間に合いそう。あとは、“キャプテン”が間に合うかどうか・・・。って、7月にもう一度手術しなければいけないので、次節(5月21日)は無理なはずなんですが。「俺はサッカーの神様の子だから」。“キャプテン”KIDは不敵な笑みを浮かべながら、会場を後にした。

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