“キャプテン”的脱臼生活 その2 前編
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ドゥイ
2006年02月18日 23:42 visibility1592
土曜日。ついに来た。
肩鎖関節脱臼の手術。の決断をする日。
まず最初に、先生から確認&説明。
・手術をしなくても、痛みが出ない人もいる。
・ただ、10年後、20年後に痛みが出ないとは言い切れない。
・むしろ出る確率が高い。
・手術は全身麻酔をして、ボルト2本を入れ関節を固定する。
・手術後10〜14日入院が必要。そのほか、ボルト2本を抜く手術で各1週間入院。
・早めに手術をしないと手術の成功率が落ちる。
・レントゲンを見ても、いい方向には向かっていない。
・医者の立場から言うと、少しでも早く手術をしたほうがいい。
・手術日は最速で3月1日。前日から入院の必要あり。
ふむふむ。神妙な面持ちで聞く“キャプテン”。
もう気持ちは、「手術」で決まっていた。
だけど、その前に一つだけ大事なことを聞き忘れていた。
“キャプテン”「それで、ボ・・」口を開きかけたその時!
医者「手術をしますか?」。え、そのタイミングで来ますか?
ロナウジーニョのエラシコかよ!“キャプテン”なすすべなく置き去り。
スコーン、スコーン、スコーン。。。
気を取り直して質問。
「それで、ボルトを抜く手術っていつ頃になるのでしょうか?」
「4ヵ月後と、1年後です」。ヤッター!母さん、ボクやったよ!
都リーグは4月〜7月の間。ということは・・・
3月1日:手術→3月中旬:退院→リハビリ→4月:復帰(開幕戦セーフ?)→5月:開幕から連勝中→6月:優勝争いに残る→7月:“キャプテン”の活躍で優勝→7月下旬:手術
“キャプテン”的サクセスストーリ。簡潔に完結。自然に顔がにやける。加地もサントスもニア蹴る。
幸せな妄想に浸ること3秒。
「ちなみに、1本目のボルトを抜くまでは、肩より上に腕があがりません。日常生活も不便です。ランニングや、筋トレは可能ですが」。
にわかに怪しくなる雲行き。
「じゃあ、サッカーとかって無理なんでしょうか・・・」。
「(苦笑)フィジカルコンタクトができませんからね」。
即答で決まる地獄行き。
どうしても自分を納得させることができない“キャプテン”。
食い下がる。詰め寄る。がぶりよるバティストゥータ。怒涛の強シュート。
「今、手術をしなくても、2週間くらいで痛みはおさまるんですよね」。
「ええ。たぶん」。
「そうしたら、サッカーをしてもいいんですよね?」
「ええ。動かすと痛むでしょうが、我慢すれば」。
「じゃあ、このまま様子を見て、7月くらいに最初の手術をするということは可能ですか?」
“キャプテン”の言いたいことがわかってきたお医者さん。攻守逆転。
「どうしても、サッカーがやりたいんですね?」。
「いや・・・プロじゃないので、そこまで思いつめてはいませんけど」。
「肩の痛みを我慢しながらサッカーをすることは可能だと思います。でも、早く手術しないと、一生その痛みと付き合っていかなければならない可能性もあります。(手術は)どうしますか?」
言葉に詰まり、答えられなかった。
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