“キャプテン”的脱臼生活 その3 〜交渉〜 前編
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ドゥイ
2006年02月26日 01:32 visibility153
木曜日。来週火曜日からの入院に備え通院。
検尿。採血。心電図。肺活量。胸のレントゲン。
検査フルコースで歓待。
朝9時に病院に着いて、検査が終わったのは11時半。
どこからか、お昼ご飯のいいにおい。
もうそんな時間帯。
そして診察室へ。沈痛な面持ちの医師。
「手術をするという決断、さぞかし悩まれたでしょう。手術に関してでも、どんなことでもいいので、聞きたい事はありませんか?」。
以前“キャプテン”がかたくなに手術を拒んだ経緯があるためか、
お医者さん、かなり親身な感じ。
ではお言葉に甘えて、ぶっちゃけトーク。
“キャプテン”「入院期間って2週間も必要なんでしょうか?」
医師「そうですね。最初のうちは消毒などを定期的にしなければいけませんし、入れたボルトが外れていないかどうか、調べる必要がありますので」。
“キャプテン”「少しでも早く仕事に戻りたいのですが、今週中に退院できませんか?」。
お医者さん、かなり困った感じ。
と思ったら、「わかりました。若いし体力もあるから大丈夫でしょう。では、土曜日の夕方に点滴を打たなければならないので、日曜日に退院ということで。ただ、消毒のために、しばらくこまめに通院していただきますけど」。
かなりあっさり。“キャプテン”びっくり。おまけに、傷口もぱっくり――すみません、それは嘘です。
テンションあがる、あがる。気分よく質問続行。
“キャプテン”「手術後はどのくらい経てば運動は可能なんですか?」
医師「上半身を使わなければ、痛みが取れ次第いいですよ。2週間後くらいからですかね」。
うんうん。いいぞ。流れは“キャプテン”に傾いてる。
勢いで核心に迫る。
“キャプテン”「それでサッカーってやっても大丈夫ですかね」。狙ってます。つねに狙ってます。
医師「(やさしく微笑みながら)そうですねー。ボディーコンタクトでボルトが外れたりしたら、また手術しなければいけませんから。その手術は大変ですよ。まあ、どうしてもやりたいというなら、責任はとれませんけど」。
一瞬で確信にたどり着く。終了。ですよね。聞いてみただけです。
テンションさがる、さがる。“キャプテン”どんまいっ!
それにしても、
怪我直後。「10日から14日の入院が必要です」。
それから4日後。「強い希望があれば10日くらいで退院も可能です」。
そして本日。「水曜日に手術して日曜日に退院してかまいません」。
自己新記録を何度もぬりかえる快挙。気分は表彰台。「自分で自分をほめてあげたいです」。
誠意を持って接すれば、想いはちゃんと伝わるんだな。
あれ、前にもたしか似たようなことが・・・。
そう、あれは、梅雨も終わりに近づいた、ある晴れた日のことだった。(後編につづく)
【今日の一コマin会社】
「再来週の月曜日から出社する予定です」。“キャプテン”にっこり。不確定申告
「本当に大丈夫か?“奥さん”にうらまれるのは嫌だぞ」。“部長”むっつり。不安で深刻。
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