トリムカップ2009 第1回全国女子選抜フットサル大会・兵庫県選抜レポート

トリムカップ2009 第1回全国女子選抜フットサル大会
3月27日(金)〜29日(日)
高知県立県民体育館
優勝・兵庫県女子選抜
準優勝・東京都女子選抜
第3位・静岡県女子選抜、京都府女子選抜

【予選リーグ】
■高知県 0-9 兵庫県
序盤は高知がカウンターから何度かチャンスを作るが決定力に欠き、得点
に至らない。前半3分、兵庫がゴール前で合わせて先制。(記録は#14中谷の得点)
すると兵庫は前半6分までに4-0とリードを広げ、一気に勝負を決めてしまう。
後半も2分から7分の間の5分間に5点の固め打ちを見せた兵庫が9点差の圧勝。
この試合が選抜デビューとなった#15江口(arco-iris)が4得点。圧倒的な決定力
を発揮した兵庫が、ロケットスタートを切った。

■兵庫県 4-2 福岡県
静かな立ち上がりで両者決定機を作れない。先制点は意外な形で生まれる。
前半5分、福岡GKのロングスローを兵庫GKがファンブルしオウンゴールとなる。
さらに9分、福岡の遠めからのFKがニアを抜け、GKの手を弾いてゴール。
2点ビハインドとなった兵庫だが、サイドからの折り返しを福岡の選手に当た
ってオウンゴールで1点差として、前半を折り返す。後半5分、キックインから
#6井野(arco-iris)が決めて2-2の同点に追いつくと、8分、ゴール前のこぼれ球
を#11稲田(NICO COLORS)が押し込んで逆転。最後は#9関灘(arco-iris)がゴール
前の混戦を押し込んで4-2とし、兵庫が苦しみながらも逆転勝利を飾った。
接触プレーが多く、兵庫としてはいいゲームをしたとは言い難い。しかし逆境
にもあきらめないチームスピリットを見せて、鬼門の福岡を突破した。

■兵庫県 5-1 三重県
兵庫にとって三重は、過去2連敗している天敵とも言える相手。前半はお互い
慎重になったのか、なかなかチャンスを作れない。試合が動いたのは後半2分、
兵庫陣内で三重#8四宮がボールを追うと、これを逃れようとした兵庫の選手
がまさかのオウンゴール。思わぬ形で三重が先制する。
しかし、前半のほとんどの時間ピッチにいた三重#8四宮の消耗が激しくなると
今度は兵庫が反撃する。4分に#15江口、5分に#6井野、6分には江口が再び決
めて3-1と一気に逆転。引き分けでも得失点差で1位通過できない三重が窮地に
立たされる。
三重はここで#4上杉をGKに入れてパワープレーを仕掛ける。だがパワープレー
の守備を得意とする兵庫は落ち着いて対応し、逆に#10中野(arco-iris)、#11
稲田がパワープレー返しのゴールを決めて5-1とし、勝敗を決定付けた。
兵庫が2セットでバランスよく選手起用したのに対し、三重は四宮や#18大津へ
の依存度が高く、それが後半に明暗を分ける形になった。


【準決勝】
■兵庫 8-0 京都
昨年から今年にかけての対戦成績は兵庫の2勝、京都の1勝。お互い知り尽く
した感もある関西ダービー。しかし兵庫が前半に奪った2点は、京都にとって
わかっているはずの形だった。1分、兵庫のキックインから#6井野のシュート
パスを#15江口が押し込んで兵庫が先制。8分、兵庫#9関灘の右サイド突破
からの折り返しを江口が合わせて2-0。
後半も序盤から兵庫が畳み掛け、1分に関灘、2分に江口が得点し、一気に
試合を決めてしまった。京都はハーフからのディフェンスを前プレに切り替
える間も与えてもらえなかった。

【決勝】
■東京 1-5 兵庫
決勝戦はセンターコート。見た感じ20m×40mのサイズで行われた。
序盤は東京の方がチャンスを多く作った。#7高橋、#10中島、#6宇津木らが
裏を取って抜け出すが、角を取った次の仕掛けが遅く、兵庫ディフェンス
に寄せられてしまう。
兵庫は#15江口、#9関灘らの個人技で攻めるファーストセットと、#7長嶋、
#10中野を中心に連動性のあるセカンドセットを使い分けて攻める。東京は
関灘の右サイド突破を封じ、#11稲田に前を向かせないなど、集中したディ
フェンスを見せる。
試合が動いたのは前半8分。今大会ことごとく右側から仕掛け続けた兵庫・
関灘が珍しく内側にカットインすると、東京のディフェンスががこれに
対応できず、中央への侵入を許してしまう。関灘は中央のバイタルエリア
から左足を振り抜き、先制ゴールを決めた。東京有利の前評判の中、兵庫が
リードを奪う。
兵庫の勢いが追加点を生む。13分、ゴール前のルーズボールが東京GK手塚
の頭上を越え、詰めていた兵庫#5藤田のもとへ落ちる。藤田がこれを難なく
押し込み、兵庫がラッキーな形ながらも東京を突き放す。
関灘、藤田の20歳コンビが得点し、兵庫が2点のリードで前半を折り返す。
後半、東京の反撃なるかに注目が集まったが、しかし次のゴールも兵庫。
開始早々に関灘が決めて3点差。3分にはまたも関灘が決めて4点差となる。
さらに後半10分に兵庫・江口がゴール前の浮き球にヒールで合わせて5点
差とし、これで勝負あり。終盤に東京が中島のPKで一矢報いるが、1-5の
スコアで兵庫が勝ち、全国大会となったトリムカップ初代女王となった。

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